大ヒット映画となった
「カメラを止めるな!」について

週刊誌「FLASH」が「盗作」と報じた。
 

更に、原作は自身らによるものだと主張する
舞台の脚本・演出家の和田亮一氏が、
告発する騒ぎになっている。

まず、大前提としてこれを盗作とは言わない。

盗作とは、他人の作品の全部または一部を、
そのまま自分のものとして無断で使うことである。
今回の場合、当初から上田監督は
舞台から着想を得たことも認めているし
映画にも「和田亮一」がクレジットされている。

問題の争点は、そのクレジットの方だろう。

和田亮一は「原案」としてクレジットされているのだが

本人は、「原作」としてクレジットされることを望んでいるのだ。
 

そもそも、和田亮一は、先月まで
「カメラを止めるな!めちゃ面白かった」
「上田さん、最高でした。」
「すごく面白くて、あんなに会場中が みんな笑ってる

 いい空気感の映画は初めてでしたよ!」
…などなど「カメラを止めるな!」に対して

絶賛のツイートをしていた。

ところが、今月になって突然、態度を一変。
「思い入れの深い劇団と作品の尊厳を
 守るために、「原作」と認めて欲しい」
などと言い出したのだ。
だったら、初めから言えばいいのに…。


和田亮一は、
「金の問題ではない」と言うが
「原作」は使用料が発生するのに対して
「原案」はタダである。

ただ、そうは言っても、日本国内での上映だと
原作料なんてたかが知れていて
良くても100万にすら満たないだろう。

ところが、有村昆氏によると、ハリウッドの
リメイクの話も浮上しているらしく
そうなると金額も桁以上。
黙って見過ごせなくなってきたというのが現状だ。





ただね。
僕が今回言いたいのは、和田亮一のことではない。
このニュースを伝える愚かなテレビメディアについてだ。

原案となる舞台と、映画の類似点を伝える報道で

前半がこうで、後半がこうなる…という
物語の構成を伝えているのだ。

バカか?

この映画のキモこそ、その「構成」部分にある。

だからこそ、そこは伝えないようにと、映画を見た人達は

細心の注意を払ってきた。

ミステリー映画で、「犯人はこの人なんです」と
伝えてるのと一緒だから…。

 

これを伝えることは、映画に対する冒涜であり

これから映画を見る人への裏切りでもある。

それくらい愚かな行為だ。

 

まだ上映中の映画に対して
同じ映像メディアで働いているクセに
そんな配慮も出来ないくらいバカなのか???
 

まさかネットにも書かれてるし…とでも思ったのだろうか。
ネットに書かれるのと
テレビで放送されることは全く意味違う。
そのくらいのことは
テレビに関わる人間なら解ると思うが…。