田村正和さんがFRIDYの取材に対して
「自分としては、もう十分にやったな」
…と俳優としての活動を引退する意味の発言をした。


正和さんは現在74歳。
この年齢まで常に主役として
走り続けていたスター中のスターだ。

高倉健さんもスターだったけど
健さんの場合は映画スター。

テレビの世界でトップで居続けた俳優は
田村正和さんくらいなのかもしれない。

 

そろそろゆっくり過ごしたい…という気持ちも
理解出来るし

スターのまま静かに去りたいという

正和さんなりの美学もあるのだろう。




僕ら世代は、「うちの子にかぎって…」、
「パパはニュースキャスター」を
初めとするTBSのコメディシリーズが
正和さんを知った作品だった。

その後、「ニューヨーク恋物語」
「カミさんの悪口」と
ダンディな二枚目から、コミカルな夫役まで
幅広い役柄で常に主演。

そして1994年に始まった「古畑任三郎」は
2006年の「ファイナル」まで続き
正和さんの代名詞になった。

個人的には、三谷幸喜とやった
「総理と呼ばないで」は
もうちょっと評価されてもいい作品だと思っている。
時代が早すぎたのかもしれないね。

そして、今年の2月に放送された
「眠狂四郎 The Final」が
どうやら最後の作品になりそうである。


田村正和さんの魅力は、圧倒的な2枚目でありながら
抜群のコメディのセンスを持ち合わせているところ。

どれだけ面白いセリフも
言い方ひとつで、全く笑えなくなってしまう。
イイ男なだけでは
これだけ長くトップではいられないのだ。


そして、私生活を一切見せないのも
正和さんのスターである由縁だ。

このまま本当に俳優業を引退したとしても
生涯スターであることを貫いて欲しいし
その私生活を追っかけまわすのだけは
本当にやめて欲しい。




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全くの余談だが
僕がかっているネコ「ツナ」の
正式名は「坂東ツナ三郎」。

田村正和さんのお父さん・阪東妻三郎を
肖ってつけたのだ。