2014年末にスタジオジブリを退社した(解雇された?)
米林宏昌監督とスタッフたちが制作した「メアリと魔女の花」。

米林監督がジブリの呪縛を解かれて
どんな作品を作るのかと注目したが
とても残念な内容だった。

まず、そもそもだが

「借りぐらしのアリエッティ」、「思い出のマーニー」と
同じく、今作も海外の作品を原作としている。
せっかくの新たなスタートなのだから
オリジナルで勝負して欲しかったなぁ。

また、内容も過去の宮崎作品のどこかで
見たようなシーンばかりをつなぎ合わせてる感じ…。
ジブリの呪縛を解かれるどころか
ジブリにしがみつくしか出来ないのかと…。

原作モノで、宮崎作品の引用シーンばかりでは、
米林監督が表現したかったことって何もないの?
クリエーターとしてどうなの?
…と思わずにいられない。

優秀な監督が次々現れるアニメ業界において
今までジブリブランドで守られてきただけの
米林作品では今後は難しいだろうなぁ。

鈴木Pがジブリを解体した理由も納得である。


2015年4月にスタジオポノックを設立して
わずか2年でここまで上映まで持ってきたパワーは
唯一褒められる点だが
同時に、米林宏昌の限界も明確に見えてしまった。

スタジオポノックが今後も
作品を作り続けていくのか解らないが
せっかくのジブリの技術を
上手く存続させていって欲しいよ。