僕は、三谷幸喜ファン歴23年になるのだけど
三谷作品は、どうもここのところパッとしてない。

振り返ってみれば
2003年の『オケピ!』の再演、
2004年の大河『新選組』あたりがピークで、
徐々に下降線って感じ。

歌舞伎や文楽に手を出したり
香取慎吾、江口洋介、竹内結子などに
初舞台を踏ませたり
海外作品を演出したり
WOWOWのワンカットドラマやったりと
話題性はあるものの、どれも作品としては中途半端。
作品の内容よりも話題性ばかりが評価の対象になっている。


今回の新作舞台『酒と涙とジキルとハイド』は
久しぶりの純粋なコメディということで期待したが
全盛期の三谷コメディを知る者としては
かなりガッカリな内容だった。
2001年のコメディの最高傑作
『バッド・ニュース☆グッド・タイミング』には
もう遠く及ばない。
正直、もうコメディを書くのが
辛い年齢なのかもしれない。

でも、笑いがなかったら
三谷幸喜にはなんの価値もない。
三谷は、物語を作る能力というより
物語に上手く笑いを取り込むのが上手いタイプで
あると思うし
まして、演出家としての才能は
それほどないと僕は思っている。


作品の本数を絞って
作りこんだコメディを作って欲しいなぁ。
子供も生まれるんだし
まだ老け込んでる場合じゃないよ。