2002年にめちゃイケの企画で
ナイナイ矢部が芋焼酎「黒霧島」を「うま~!」と
絶賛すると、翌日から3日間で前年の1か月分の売上。
以後、03年から10年まで8年連続
前年比2桁増の急成長を遂げ、
驚異的な伸びを記録。
そして2012年売上高ランキングで
「黒霧島」は初の首位(前年は2位)に立った。


僕がここで注目したのは
テレビの影響力…ではない。

もちろん、矢部の一言が
キッカケであったことは間違いない。
ただ同時に「黒霧島」に
首位に立つだけの実力があったことも事実だ。


僕が言いたいのは世の中には
実力がありながら、きっかけを掴めないままに
消えていく存在が山ほどいるということだ。


例えば改名をきっかけに売れた「さまぁ~ず」。
「バカルディ」時代から芸風が変わったワケではない。
同じように面白いコントを作っていた。
大竹はシュールなボケだったし
三村は独特な「~かよ」のツッコミをしていた。
ひょんな事からコンビ名を半年間限定で
「さまぁ~ず」に変えたことから
注目される存在になったのだ。

他にも改名した芸人はたくさんいるが
注目されるのはその瞬間だけ。
結局、実力が無ければ消えていく。
「さまぁ~ず」がそのまま売れたのは
彼らが面白くて、その面白さを
世間が知ることが出来たからだ。



「黒霧島」が売れたのは
美味しいから…というのもわかるけど
世の中、美味しいだけでは売れない
…ということも解って欲しい。
「黒霧島」はラッキーだったんだ。