三谷幸喜作・演出、渡辺謙主演の舞台
『ホロヴィッツとの対話』を観てきた。

世紀のピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツと、
彼の演奏を支え続けた専属調律師フランツ・モア。
ホロヴィッツ夫妻がフランツ宅を訪れた
一日の物語である。

『コンフィダント・絆』(07年)、
『国民の映画』(11年)に続いて、
本作が“海外芸術家シリーズ”の第3弾ということらしい。



僕は20年近く三谷舞台を観てきたが
ここ数年、三谷作品は
明らかにクオリティが落ちている。
『巌流島』『笑の大学』『アパッチ砦の攻防』を
3ヶ月連続で公演したようなパワーはもうない。

あの頃よりは圧倒的に上手くはなったけど
上手いだけのこじんまりとした作品ばかりになってきた。

「笑わせることしか興味がない」とまで
言っていた三谷が
笑いからも逃げているように見える。

年齢を重ねていく上で
それは仕方のないことかもしれない。

でも正直、高いチケット代を払ってまで観る価値が
自分の中で薄れてきているのは確か…。
次の『おのれナポレオン』はどうしようかなぁ。