卓球女子団体で銀メダルをとった福原愛選手。
この人の人生は長期連載の少年マンガみたいだ。

僕らが初めて彼女を見たのは
今から20年近く前でまだ彼女は4歳だった。
「天才卓球少女」「泣き虫愛ちゃん」として
テレビのバラエティ番組等に登場した。
どちらかというと卓球の才能より
負けると悔しくて涙を流すという
キャラクターが受けていた感じだった。

そして、こう言っちゃなんだけど
4~5歳くらいで「天才○○」なんて子は
過去にも何十人、何百人と登場してきた。
しかし、彼らの天才の時代は幼年期のみで
大人になると同時にひっそり姿を消していく。
小さい頃からの努力だけではどうにもならない
才能という壁にぶち当たってしまうのだ。
福原選手にしてもその一人だろうと思っていた。

しかし違ったのだ。

福原選手は小学校に上がっても
史上最年少記録を次々と塗り替え
小6で国際卓球連盟ジャパンツアー一般の部で
代表デビューを飾る。
…更に、中学、高校、大学と
僕らは彼女の成長を見守り続けることになる。

初めてのオリンピックは高校生の時だった。
アテネ、北京、ロンドンと代表に選ばれ
とうとう今回、団体ながら
銀メダルを獲得してしまった。

あの「泣き虫愛ちゃん」がだ…。

これがジャンプだったらまだ連載は続く。
金を取ってないのに最終回に出来るワケない。
いや、最終回にしないために
今回は団体の銀くらいにしておいたのかもしれない。(笑)


まだ23歳。
まだまだ彼女の成長を見続けたい。