フジテレビのドラマ『家族のうた』が
稀にみる低視聴率で話題になっている。
視聴率は初回から6.1%、3.6%、3.4%。
昨年、同時間帯の『花ざかりの君たちへ 』も
低視聴率で話題になったが
それでも平均6.99%だった。

日曜9時のフジドラマは
『花ざかりの君たちへ 』、『僕とスターの99日 』、
『早海さんと呼ばれる日 』と
視聴率的にはずっと苦戦が続いていて
唯一大ヒットしたのが
ちょうど一年前の『マルモのおきて』のみだ。

その『マルモのおきて』のプロデューサー
橋本芙美さんが満を持して
用意したのが今回の『家族のうた』なのである。
『マルモ』っぽいという声もあるが
当然、局からも『マルモ』路線でやって欲しい
との要望は橋本さんにもあったのだろう。


そもそものケチの付け始めは
設定時点からあった。
当初の発表では、
「独身生活を送る男性が、
かつて酒に酔った上での女遊びの結果、
3人の女児が突然自分の娘と名乗って現われ、
事実を世間に隠しながら一緒に生活する」
…という内容。

僕ら世代ならすぐにピンと来る。
1987年の田村正和・主演ドラマ
『パパはニュースキャスター』にそっくりなのだ。

『パパは…』の脚本家の伴一彦さんが
自身のTwitter上で抗議したことから
フジテレビとTBSのプロデューサーが
話し合い、一部設定を変更することになった。

そんな盗作ドラマのイメージが
今回の低視聴率を招いてしまったと思われる。

ただ、内容については
それほど悪い評判は聞かない。
視聴率が悪いからと言って
決してつまらないドラマとは限らないし
その逆ももちろんある。

ゴールデンのテレビドラマで史上最低の
平均視聴率2.16%を叩きだした『鈴木先生』は
僕の昨年のナンバー1ドラマだ。
日本民間放送連盟賞の受賞などの評価を受け、
今秋に映画化も決定している。


なので『家族のうた』も
なんとか頑張って持ち直して欲しい。