今回もかなりマニアックな話です。



藤子・F・不二雄と藤子不二雄Aが
足塚不二雄名義で1953年に発表した
「UTOPIA 最後の世界大戦」が
復刻版として発売された。

8月9日の日記でも紹介したが
僕の持ってるFFランド版の「UTOPIA」は
最後のコマがカットされているのだ。
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これは、詳しい経緯については解らないが
最後のコマは他作者によって書かれたものだかららしい。
それが誰なのか解らないが
今回発売した復刻版では
そのコマも当時のまま掲載されている。
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では、そもそも藤子氏達が描いた
本当の最後のコマはどんなラストだったのだろう。
ラストの一番大事なコマを
それを本人達に断りもなく
出版社判断で差し替えるなんて
それなりの理由はあると思うのだが…。

おまけに、今回初めて確認したが
描き代えられた他作者のラストは
全然オシャレじゃない。
なんじゃこりゃ?と思った。
未来世界の、しかもどこの国かも解らない場所が舞台なのに
「銀座」とか出されても世界観ぶち壊しだし…。


で、藤子A氏の『まんが道』にも
「UTOPIA」については当然描かれているのだが
『まんが道』版のラストは
丸々1ページに2コマに分けて
宇宙を描いており
これはこれでちょっと違う。
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たぶん、本人も忘れてて
おぼろげな記憶で描いたのだろう。
ただ、この内容だったとしたら
わざわざ別のラストにする意味もないし
謎は深まるばかりである。