関東もとうとう梅雨入りしましたね。
先日の台風と梅雨前線による大雨では、自然災害の怖さを改めて実感しました。
大変な被害に遭われた地域の一日も早い復旧を願っております。
近年、全国各地で自然災害が頻発していて、とてつもなく不安が募りますね・・・。
防ぐことのできない天災。気候変動。
私たちにできることはないのでしょうか?
SDGsに対する私たちひとりひとりの取り組みによって、変えていける未来があると私は信じます。
皆で考え、行動していきましょう!
表題のとおり、梅雨は闘いです。
高温多湿を嫌う多肉植物にとって、梅雨は試練の時であり、管理する私たちの力量が問われます。
1日、2日の雨であれば恵みの雨であり、雨晒しでも問題はありませんが、長雨は徒長や蒸れの原因となりますので、できるだけ苗が雨に濡れるのを避けなければなりません。
だからといって、「いざ、室内避難!」というのも大変なものがありますよね。
多湿による蒸れにも注意が必要ですし、日当たり不足での徒長も心配です。
最終手段で室内管理としなければならない場合は、できるだけ用土が乾いた状態で行い、サーキュレーター又は扇風機を用いて風通しの良い環境を作ってあげてください。晴れ間には外に出してあげる根気も必用ですね。
私はどうしているのかというと、通年ベランダ管理です。つまり、ほぼ雨晒しで梅雨を乗り切ってもらっています。
(雨量、雨が何日続くか、雨の当たり具合など、いろいろな条件を考えて配置などを調整します。)
強靭な苗に育てるために、時にストレスを与え、過保護にしないのが私のやり方です。
ただ、雨晒し管理をおすすめできるかといいますと、おすすめはできません。
私のようなケースもあるということを知っていただき、「絶対に雨に当てないようにしなければ!」「雨に当ててしまった。どうしよう…。」そう切羽詰まった感じで思い悩む方が減ってくれたら良いな、と思います。
最善の対策を講じ、あとは楽しみましょう!
しかし、大事な可愛い苗がお星さまになってしまうのは辛すぎますよね。
この時期のジュレの原因は、『水分過多による蒸れ』と『細菌感染によるもの』が主です。
気温の高くなってきたこの時期は、長雨や水の与えすぎによって用土が湿った状態が長く続くことで、蒸れを生じて根腐れを起こすケースが多いかと思います。
“細菌感染”については、水分過多で弱っていたり、害虫により傷付いていたりした箇所から細菌が繁殖し、栄養分の通り道を塞いで根などが腐ってしまう“軟腐病”という病気がそれにあたります。
根がだめになれば茎から葉へと腐敗が進んでいきますので、様子のおかしい苗を見つけたら早急に引っこ抜き、黒く変色してしまっている箇所を取り除かなければなりません。
その後、殺菌剤の散布を行うことをおすすめします。
だめになった部分は元には戻りませんが、殺菌剤を使用することで進行を抑えることができます。
市販されている薬剤は、様々な試験を行って安全性が確認されたものですので、用法・用量をきちんと守れば安心して使用できます。
多肉植物が適用に記載されているものはありませんが、観葉植物の項目に準じて使えば大丈夫です。
様々な薬剤がありますので、納得のいくものを選んでくださいね。
時間の許す限りタニパトを強化し、今年も雨との闘いを共にがんばりましょう。