月の欠片を探しに

月の欠片を探しに

出合ったワインやお店の話を徒然と。
時に海や車のお話も。

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先週のこと。

 

敬愛する二人の友人と共に持ち寄りワイン会を行いました。

 

場所は六本木、ル・スプートニクさん。


業界内でも評価の高い、創造的ながらクラシカルなお料理の得意なミシュラン一つ星を獲得された高橋雄二郎シェフのお店。

 

お料理の名前もうろ覚え、画像の羅列に毛が生えた程度ですが、愚生も含めほとんどブログを上げなくなったこのメンバーの中での会の備忘録として。

 

 

まずスターターはMさんが提供して下さったこちらの泡から。

 

セドリック・ブシャール ローズ・ド・ジャンヌ コート・ド・べシュラン

 

 

ピノ・ノワール100%らしい、膨よかで長い余韻を感じることが出来た。

 

この日のどのお料理にも素晴らしいマリアージュを見せ大活躍。

 

08、シャンパーニュの当たり年なんだよなぁ♪

 

 

アミューズはフィンガーフードを何品か。

 

椎茸のタルト

 

発酵させた原木椎茸のムース。

 

 

あおさ海苔のチュイール

 

挟んであったのは平貝だったかな?

 

 

稚鮎のフリット

 

下の牛蒡の部分もいただけます。

 

 

ワインはスティルへ移ります。

 

まずはと言うか、どれも大トリ(笑)

 

ドメーヌ・ド・ロマネコンティ モンラッシェ 2008

 

Wさんからの豪速球ワイン。

 

グラスに注いでみると思ったより進んだ色調。

 

ただ、香りは紛う事なきモンラッシェ。

 

飲み進めると蜂蜜やバター、更に奥の方には香辛料。

 

事前に神戸の変態ソムリエS氏がこのワインの08に多いよと心配されていた、ややPMOっぽさはあるもののDRCのモンラッシェらしい甘み、瀞みを感じられる。

 

やはりモンラッシェの畑には神が宿る。



今回のボトルには気品があるが決して気圧される事なく、特に後半は時間の経過による大きな広がりと言うより良い意味で味が纏まり球体化してきて美味しく飲み進められた。

 

秘蔵のワインをありがとうございました。

 

 

お料理はアミューズからオードブルへ。

 

入梅鰯の生春雨包み

 

ブロッコリーのムース

 

 

帆立貝、つぶ貝、北寄貝をバターミルクと共に。

 

上の透明な部分はトマトウォーター。

 

 

次は当方持参のワイン。

 

シャトー オーブリオン ブラン 2014

 

過去に何度も驚かされ、私がムルソーやモンラッシェ系のブルゴーニュと共に最高峰と考える白ワイン。

 

大物ワインの仕込みをほぼ止めた後にも、どうしてもオーブリオン・ブランだけはもう一本と思い追っ掛け入手したワイン。

 

熟した桃や柑橘類。

 

口にするとやはりオーブリオン・ブランは至高のワイン。

 

小慣れだしたソーヴィニヨン・ブランらしい爽快感ある辛口ながら仄かな甘味を感じる。

 

ただ、私がお二人に体験して頂きたかった味わいとは少し違う。

 

やはりオーブリオンブランの爆発的な美しさにはもう少し熟成が必要やなあ。

 

 

おやき

 

 

中は野沢菜と信州サーモン。

 

 

今回の赤ワインはMさんより。

 

ドメーヌ・ルロワ シャンベルタン 2002

 

 

ブテイユは18(驚)

 

結構Mさんご持参のマダム、若い番号が多め。

 

 

若いソムリエ君を弄りながら彼のスマホで抜栓を動画撮影してあげていたのだが下の一部が残ってしまい、それをWさんが見事リカバー。

 

そう言えば愚生達、昔から(愛ある)ソムリエ弄りが大好きだった(笑)

 

 

色も美しく、香りも妖艶。

 

薔薇のブーケ、黒果実。

 

まだまだ力強い酒質で味わいは官能的。

 

モンラッシェの畑には神が宿っているなら、ルロワのワインにはマダムがボトルに神を宿らせる。

 

勿論、ナポレオンの愛したその畑も素晴らしい。

 

このシャンベルタンにもパワーと色気と言う相反するモノがちゃんと並び立っていた。

 

自身人生二度目となる経験。

 

貴重なワイン、そして泡物までもありがとうございました。

 

てか、折角の赤キャップなのに一枚も蝋キャップメインの画像がありません(汗)

 

 

お料理もさらに簡単にご紹介。

 

 

 

ホワイトアスパラガス 自家製パン

 

 

こちらへの初訪問となる愚生はお店のスペシャリテ。

 

 

フォアグラとビーツで出来てます。

 

これはインスタ映えもしますがフォアグラ好きには堪りません。

 

 

 

他のお二人はパテ・アン・クルート。

 

 

ようやくポアソンへ。

 

金目鯛のソテー

 

素材も素晴らしいがそれを活かす高橋シェフに脱帽のポーション。

 

 

ヴィアンドは蝦夷鹿、鴨、仔羊、ポークの中から3人一緒のものを選んで欲しいとの事でしたのでMさんのお任せしました。

 

チョイスされたのはこちらです。

 

仔羊のロティ

 

Mさんがオーダーされた後、確認し合うとWさんも愚生もやはり仔羊を選んでいたとの事で思わずにやり(笑)

 

仔羊の種類も教えて頂いたのですが説明失念。

 

特別に柔らかい仔羊だそうで、確かに柔らかく火入れも絶妙でした。

 

 

そして宴も終盤に向かいデザートへ。

 



image

ブリュレ

 

ピニャコラーダ

 

アマゾンカカオのグラニテ

 

 

 

ワインと言う天子様のお側近くに仕える殿上人の宴と言った趣のワイン会であった。

 

お二人の天子様への働きと比べれば、やや格落ちな愚生ではあるが六位の蔵人で良かった(爆)

 

でも、この会も本当の主役は「人」

 

長きにわたり親しく一緒に飲んできた仲間の中でワイン会の後、いつも誰からともなく呪文の様に呟く言葉がある。

 

「何を飲むかでなく誰と飲むか」

 

次の日、Wさんが仰っていた「ちょっとした同窓会のよう」は正に言い得て妙。

 

他の仲間も交え昔は年に何回もご一緒してたんだよなぁ。


そう言えば店名『スプートニク』は同行者の意。

 

東名阪と離れているので三人一緒に揃ったのは多分5年ぶり位なのに直ぐに昔の空気を取り戻して居心地の良い空間が出来上がっていた。

 

ワインもお料理も素晴らしく、その時は大いに堪能していたのだが振り返るとその空気感が妙に強く印象に残った会となった。

 

お声掛け頂きご一緒頂いたお二人、本当にありがとうございました。

 

次回の「同窓会」楽しみにしています。