前の投稿で、「原始反射は人の始まりを支えてくれる大切なもの」という視点から原始反射のことを書きました。
今回は、違う角度から、原始反射をみてみようと思います。

前の記事はこちら



原始反射の役割をまとめると

○胎児のうちから、自分を守り、感覚や筋肉の発達を促す

そして、出生後は

○自分を守る
○おっぱいを探して吸う
○手足や頭を動かして自分の身体を知り感覚を育てる
○興味をひかれたものを見て手をのばして掴む
○ハイハイの準備
 などなど動きの発達

胎児〜出生〜歩き出すぐらいまでの発達を支えるものです。


この発達を別の視点からみてみると…

自分を守る
→神経発達やホルモンなどの生化学の発達などと関係

動きの発達
→筋肉、感覚、身体の構造の発達などと関係

そして、これらを土台にして
→精神活動や学習、コミュニケーションが発達

このように見ていくと、原始反射が影響を及ぼすことって、とても範囲が広いことがわかります。




原始反射は、発達支援コーチが扱うものだけでも10個程度あります。(他にもあるのですが、代表的なもの10程度を扱います。)

あかちゃんの発達に合わせて、原始反射は次々と現れ、活性化し、やがて統合していきます。
統合というのは、なくなるのではなく、身体のなかに含まれていて、また必要なときには出現できる状態にあるということです。

こうやって、次々に原始反射は出現〜統合しながら、私達の発達の土台をつくってくれるんですね。

原始反射がこのように大きな役割を担っている分、なんらかの原因で原始反射が必要な時期をすぎても統合されず残存すると、その影響も大きいです。

原始反射の残存については、また書いていこうと思います。