《論点列挙》

・サンジ旅立ちの回

 

 

《感想》

今回は本当にただの感想。

◉あまり紙面を引用するのも良くないけど、言葉では伝わらないので、この回はあまり抜き出せる論点がない。

が、ストーリー的には『ONE PIECE』という作品の方向性を示した重要な回。

ひとりきりで生まれ育った者はおらず、誰にだって自分を想ってくれる誰かがいる。

それで十分なのかもしれないけど、それでも人には自分の夢を追わねばならない時があり、そこには別れがある。

ONE PIECE全編を貫く“エモさ”(この当時そんな言葉はないけど)が初めてはっきりと形になったバラティエ編。物語は絡み合って動き出すのですなぁ。

◉読み返すと、サンジって本当に優しい人なんだなぁという気づきも得られたりして。

まぁ、サンジじゃなくともこんな風にして生かされたら、一生頭があがんないよな。

謎解き的にはあまり進展はないけども、願わくば、彼の夢が叶いますように。

そして、その根の優しさがあるせいか、一味内賞金額ランキングもついにロビンに抜かれて4位に…いや確かに元々ポジションはコックだし、このあとまた抜くんだろうけど(チョッパーに抜かれて5位の可能性もあるが)、やっぱりルフィの隣にはゾロとサンジがいてほしいし、ふたりしてルフィをパズドラ…もとい、海賊王にしてほしいな。

◉ところで、偏愛するNARUTOにおいてはカカシ先生に全恋心を持っていかれている私ですが、ONE PIECEではサンジ推しってことは、あれ、ひょっとして片目が隠れてるキャラが好きなの…? ちょっとその性癖はいやなんだけど…? と動揺している。あと、スーツ・ネクタイね。

いや、一番好きなのはローなんだけど…でもそれはそれでまた違う癖が見えてしまう気がして…。要するにタトゥーなんだよな。それだけじゃないけど。

ゾロも別に推してるわけじゃないけど、左耳の3連ピアスにどうしようもなく惹かれるところがある。

これっていわゆるスティグマ(ここでは外面の)に弱いということであって、尾田さんはこういうさりげない(?)造形がうまい。というか、独特の絵柄と異様にマッチしてる。ONE PIECEはどんなにうまい絵師さんよりも公式がいい絵を出すんだよ…まったく。

◉近年のONE PIECEはストーリーを盛り込みすぎてセリフで説明するきらいがあるなと思っていたけど、パティとカルネは口に出して「さみしいぞ」と言っていたりして、そうか、そもそもそういう作品だったっけ、と思ったりもした。