今年、精麻に出逢いました。
今までその存在を知らなかったのは なぜなんだろう、と思うほど、
しっくりとくる素材、
触ったり、身につけると

カラダの波がおさまり、凪いでいる水面のように、静かになります。

クォーツやオパールの高揚感を鎮めてくれるような、静かさ

静と動

そんな二項を統合するようなものを

身につけるものにしてみたいな と思って
素材を漂わせ、そのまま眺めるだけ 
でした。


今年3月末、
阪急うめだ店での展示の際、同じフロアで出展されている方々もたくさん観に来てくださり、
YAIROのKIMIシリーズを
気に入ってくださった女性、
加賀指ぬきの技法を使って作品を作られているらしく、
初めて拝見したら、
まーきれいなこと!
加賀指ぬきの存在も知らなかった私、
すっかり 見惚れてしまったのです。
そんな出逢いが
いつも大切な光を齎してくれます。




で数ヶ月経ち、
ふと

ホントにふと、
好きな素材と心揺さぶられる技法、
精麻と加賀指ぬきを
あわせたものが見てみたい
身につけたいなぁ
と思うようになり


思い切って 彼女にお願いしてみたんです。

スゥっと事がはじまり、
打ち合わせを何度かするうちに

とても若い彼女は
沢山の技法や知識を持っていて
好きな神社も一緒だった


鳥居をくぐるとなぜか黄色い風船 が飛んできた大神神社⛩

聞けば、奈良にお住まいだと。

最近の奈良フューチャリングウィズ神社
の私には
ますます興味がそこへ


そして
作って頂いたもの







頬がゆるみます。

すきとほった透明の食べ物

と宮沢賢治が表していた一文を思い出す。


反応しあうことで
生きている実を噛み締めます。

できないことは、
できる人へ託し、
すきとほった食べ物へ近づける

近づいたと思ったら
まだまだ
はじまってもない 探検だったと
気付いてしまう。


それも、含めて
現して行く事が、楽しみでもあり
私にとって 救いでもあります、


今朝も蝉の声で目がさめて
しばらくふとんの中で声を聴いていると

いっとき、声が小さくなりました。

あぁ

あの声は最後の声だったんだと
後から気付く、

美しい


最後の声を聞かせて頂けた、


その声を引き継ぐように
私も私の美しいと思うことへ
躊躇せず、
まっすぐ、進んでいこうと思うます。



あなたが
今日もあなたの美学をまっとうできますように、









あなたが
信じるものへ、