去年の年末、ラスベガスのカジノにて私、100ドル勝った。

わたしは欲のない人間ですから、
「こういう運は欲のない人間にこそ降りてくるもんだ」と、
無欲 無欲 無欲 と無関心と冷静を装いつつ
来い来い来い と念じていた。結局貪欲でした。

したら777でた。

$ぬぎこ、カナダ留学中のお話。

マシーンから、101ドル分のチケットが発行されて、
それをすぐ隣の換金マシーンに挿入し、
帰って来た100ドル札を手にしたときは、なんとも恐ろしい気持ちになった。

私、なんの労働もしてないのに100ドルを手にしている・・・
こんなの恐ろしすぎるし、上手い話すぎるし、罰が当たるに違いないと思った。
カジノ、ラスベガスという町のシステムが恐ろしく感じた。

この100ドルを一気にルーレットの赤か黒に賭けて、
50%の確立で2倍の200ドルを手に入れる、ということも出来る。
どうせあぶく銭だし・・・

という考えが頭をよぎるも却下。
私は堅実で地味な人生を歩むという星の元に生を受けているため、
これ以上の誘惑を振り払うためカジノから即座に出る。

だいたい、ホテル内のカジノふらふらしているだけで、
無料のカクテルを際限なく飲めたり、
ホテルの提供するビュッフェが10ドル以下とかで格安だったり、
すごく豪華でいろんな派手なショウが無料で見られたりするっていうことは、
それをまかなえるだけの金を、観光客がカジノで落として行っていると言う訳で
どう考えてもホテル側が儲けるシステムになってるに決まっているのだ。

もともとスロットマシーンなんかは私のコントロールできる所は何もないし。
テーブルゲームなんかより圧倒的にアンフェア!

そして、たくさんのギャンブラー達が目をギラギラさせて
お金をかけて居るの、なんか不穏~

しかし100ドルあったら、ずっとほしかったネックレスが買える・・・・ 
こういう金は、普段買う思い切りのつかないような贅沢品とか、
形のある物にとっとと変えてしまって、思い出にするのが一番だと思った。

しかし、そういう事を考えていたら、
留学の為に資金を提供してくれている祖父母を思い出した。
クリスマスシーズンにL.Aとラスベガスに旅行をするっていうだけでも
十万以上お金を使っているし、学生の身分でかなりの贅沢をしているのだ。

こんな、不浄なお金で買った貴金属を身につかるなんて、
罰が当たる!!

とかは別に思わなかったんですけど、何となくじいちゃん~と思って
ネックレス買うのはやめました。

結局、その100ドルは、はるばるエドモントンのど田舎までやってきてくれた
某氏の飛行機代にあてました。不浄な金(笑)でまかなってすまないけどさ。
でも神様が、私たちを巡り会わせるための手助けをしてくれたと思うの、
とでも言い変えれば、ちょっと聞こえが良い。

そして、100ドル勝ったのは旅行の最終日だったので、
一緒に旅行した友達にステーキを奢ってやり、
終了。

ああ堅実・・・!