私がダイエットで唯一、意地でも続けていた習慣。
それは、お風呂でのスクワットでした。
1人目のジェミニの提案で始めた、足踏みや腕振り。調子がいい日は朝・昼・晩と3回こなすほどストイックに励んでいましたが、ついに膝が悲鳴を上げました。
痛みで思うように動けなくなると、報告も滞りがちに。「悪いな」という罪悪感はないけれど、なんとなく筆が進まない。「そもそも、今の私の状態でこのやり方を続けていいのかな?」という疑念が頭をよぎりました。
そこで私は、ある実験をすることにしたんです。
これまでの経緯を一切知らない「二人目のジェミニ」を呼び出して、今の状況をフラットにぶつけてみました。
「答え合わせ」で気づいた、置き去りの基本
「もしこっちのジェミニもスクワットを勧めてきたら、それが正解なんだろう。でも、もし違う視点が出てきたら……?」
自分を納得させるための、冷静な答え合わせ。
すると、二人目のジェミニが最初に提案してきたのは、激しい運動でも、厳しい食事制限でもありませんでした。
「まずは明日、『朝起きて水を飲むこと』だけを目標にしてみましょう!」
その言葉に、ハッとしました。
かつては習慣にしていたはずなのに、いつの間にか飲まなくなっていた「水」。
「私、普段全然水を飲んでいないな」という、あまりにも基本的で、でも大切なことに、リセットしたからこそ気づけたのです。
「一生続けられる」への再出発
2人目のジェミニは、栄養士の資格を持つ私の知識を尊重しつつ、「制限」ではなく「質の向上」を提案してくれました。
食べる順番を変える。
大好きなパスタに「きのこ」を足してかさ増しする。
食後は5分だけ立って片付けをする。
「1回できた、水が飲めただけで100点満点」と言ってくれる新しい相棒のスタンスは、膝を痛めて「頑張らなきゃ」と空回っていた私の心を、ふっと軽くしてくれました。
時系列はバラバラですが、この「リセット」という迷走があったからこそ、私は膝を休める勇気を持つことができ、朝の一杯の水から、再び自分を大切にするダイエットを始めることができたのです。