羊毛作家の
あきやまさとこさんが
描かれた大作
“花の人”
母は飼っていた羊の毛で
嫁入り布団を作ってくれた。
母は布団を作る為だけに
羊を数匹、飼っていたのだ。
その布団は長年
大事に使わせてもらっていた。
でも、年月とともに布団の生地は
駄目になり処分し
羊毛だけになり、
さて、どうしょう…
母のように
布団を作る元気はない。
でも捨てることは出来ない。
思いついたのが
友人のさとこさんに
もらって頂けないかな?
お願いして了解の上だが
なんだか図々しく
半強制的に
持ち込ませて頂いた感じ
がしないでもない
なにせ布団一組分の羊毛ですから
しかし
さとこさんは
その羊毛で
母と私にお揃いの
クッションもプレゼントしてくれて
さらに、作品展で
ステキな羊毛の絵を
描いてくださった
それを観た途端
私の涙腺はゆるんだ
さとこさんは、描き出したら
イメージがドンドン湧き
“花の人”になったそう
母の思いが
形を変え
さとこさんの手により
蘇った
言葉にならなかった。
ただただ
感動
ありがとう