プロ・ゲーマー | 億の細道

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1億円をようやく突破してきました。


果報は寝て待てというけれども、どうですかね?

まずプロ・ゲーマーって何?

ゲームといえば単なる趣味だったり、遊びというイメージがあるとは思いますが…

プロ・ゲーマーはゲーム会社などがスポンサーとなって生活基盤を保証した上で活動したり、海外の大会への遠征費やパーツ(ビデオカード、ヘッドセット、マウス、マウスパッドなど)の提供を受けて活動する者もいる。

プロ・ゲーマーとして得る金銭だけで生活している人もおり、これは特にPCゲームが一般に浸透している韓国に多い。韓国ではプロ・ゲーマーチームの試合を中継するテレビ番組が放送されているほどである。

出典 http://ja.wikipedia.org

コンピュータゲームで対戦することをスポーツや競技として捉えている国は多く、高額な賞金が出る大会など、数多く開催されています。

そのプロゲーマーの中でも、ギネスに世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマーとして認定されている方がいます。それがこの方…

梅原 大吾(うめはら だいご、1981年5月19日 - )は、日本の青森県出身のプロ・ゲーマー。

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この梅原さんはどういった人物なのでしょうか?

ゲームの世界へ

子供の頃、ゲームを始めた梅原さん。

姉の誘いによりゲームを覚え、後にゲームセンターで対戦型格闘ゲームを始めるようになる。1994年には、梅原が中学生の頃に稼働された『スーパーストリートファイターII X』において才能が開花し、当時から都内のゲームセンターでは著名な存在だった。

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しかし、「ゲーム」をしているということで…

「自分の好きなものを見つけて、徹底的にやれ」と父に言い聞かされて育ちました。ただ、その「好きなもの」がゲームだとは父も想像していなかったでしょう。

「ゲームをやめろ」とは決して言いませんでしたが、中学生になってもゲームばかりしている息子を見ていい顔はしませんでした。僕自身も悩みました。みんなは勉強やスポーツに打ち込んでいるのに、自分はなぜゲームしか好きになれないんだろうって。

出典 http://journal.rikunabi.com

一方で、「ゲームにしか打ち込めないのなら、とことんやるしかない」という思いがありました。

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親や友だちには認めてもらえないさみしさを味わっても、自分はゲームをやっている。そのゲームで負けるわけにはいかないという意地があったんです。

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国内で行われる様々な格闘ゲームの大会に参加し、優勝。世界大会でも優勝するなど輝かしい成績を上げます。

単純に才能があったというだけではないようで…


僕ほどプレイ時間の長い人はいなかったと思います。僕はもともと物事を要領よくこなせるタイプではありません。対戦相手が100時間やるなら自分は300時間やり、攻略のための分析も徹底して初めて勝てるという意識でした。

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これほどの徹底ぶり…なぜなのでしょうか?

なぜそこまでゲームにのめりこんだのか。格闘ゲームというのが、人と人の勝負だからです。勝負をすると、いろいろな感情が生まれてくるじゃないですか。悔しかったり、慢心したり、妬んだり、認めたり。

そういう感情をコントロールするよう努力したり、みんなに恥ずかしくないよう自分を高めていくことで、人とのつながりができていくことに奥深さを感じていたんです。ゲームで遊ぶこと自体には中学生のころには情熱を失っていました。

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悩む日々

自分が真剣に取り組んでいる姿を世の中に見せれば、いつかゲームも僕自身も認められる日がくる。高校卒業後、飲食店などのアルバイトで資金を稼ぎながらゲーム中心の生活を続けたのは、そう信じていたからです。

でも、卒業後5年たってもその日は来ませんでした。世界規模の大会に出場を続け、何度も優勝しましたが、高校時代と何も変わらなかった。

ゲームが仕事になると期待していたわけではありませんが、あまりに成長がないと感じました。だから、23歳で一度ゲームを離れ、麻雀の世界でプロを目指す決意をしたんです。

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雀荘でアルバイトをしながら、プロを目指していた梅原さんですが…

いざプロ資格を取ろうという段階になって経験したのは、恨みと嫉妬の渦巻く世界。勝者と敗者が切磋琢磨(せっさたくま)し合うというような、ゲームの世界で自分が経験してきた勝負とはまったく異質のものでした。

これが趣味と仕事の違いだと知ると同時に、自分は勝負だけではダメなんだと思いました。何事も「勝負ありき」で考えてきたけれど、そこで生まれる人との関係性こそが自分を動かしていたことに初めて気づいたんです。

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麻雀から離れ、今度は勝ち負けのない介護の世界へ。

介護の現場で働いてみると、自分が何気なくやっていたこと、例えば、人と普通に会話して、のどが乾いたら水を飲んで、腹が減ったらご飯を食べるというようなことが、できない人たちがたくさんいた。

なかには会社を一代で築いて大きくした、なんて人もいました。自分を含めて、みんな歳をとればそういう風になっていく。その姿を見た時に、学校の先生や親が言っていた「若いうちしかできないことをやっておけよ」という言葉を思い出したんです。

「ああ、本当にそうなんだな。今しかできないことっていうのがあるんだな」と、その時初めて実感しました。

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プロ・ゲーマーの道へ

しばらくゲームの世界から遠ざかっていた梅原さんですが…

友人から強引にゲームセンターに誘われたのをきっかけに、ずっと離れていたゲームの世界に再び足を踏み入れていたんです。

会社帰りにゲームセンターに通い、サンフランシスコでおこなわれた大会にも出場し、海外の会社からスポンサーになるからプロ・ゲーマーにならないかと声をかけられるようにもなった。

でも、その話をずっと断っていたんです。「勝負の世界はもういいや」という気持ちがありましたから。

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しかし介護の仕事を続けていくうちに、今しかできないこと、好きなこと、そして自分にしかできないことを優先してやってみようと。誰でも人生の終わりを迎える、それを考えたらチャレンジするぐらいなんでもないと、開き直ることができたんです。

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今でも何か選択を迫られた時、基本的には進む方向で物事を考えます。それはやっぱり介護の世界で「人生には終わりがある」ということを実感させられたからなんですよ。

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ウメハラ当時29歳、遠回りの末に、ゲームの世界にまた挑むことを決意した。

出典 http://toyokeizai.net

プロ・ゲーマーの活動

紆余曲折を経て、プロ・ゲーマーとなった梅原さん。主にどういう活動をしているのでしょうか?

マッドキャッツがスポンサーになってくれてプロ宣言をしたのですが、初めのうちは海外の大会に行くくらいしか活動内容はありませんでした。

ただ、今年でもう3年目になるのですが、トークイベントに呼ばれたり、本(『勝ち続ける意志力』)を出版したり、新聞のインタビューに答えたりと、ゲーム以外の活動も大分増えてきましたね。

出典 http://bizmakoto.jp

プロになった当初は海外の大会に出てスポンサー企業のプロモーションに協力するくらいしか仕事がありませんでしたが、今はゲームの開発やゲームイベントのプロデュースに携わったり、講演に呼ばれたりと活動内容が広がってきました。

米国ではゲームのジャンルによっては億単位の賞金が出る大会もあり、プロゲーマーも定着してきているのですが、日本ではまだこれから。僕がプロを宣言した後に10人くらいのプロゲーマーが誕生しましたが、その先陣としてゲームやプロゲーマーの認知度を高めていくのも自分の役割だと思っています。

出典 http://journal.rikunabi.com

梅原 :国内外の格闘ゲーム大会に出場しています。といっても国内の大会はまだ数が限られているので、主に戦場は海外。メインは米国で、ほかにも仏、英、オーストラリア、台湾の大会に出場しました。昨年は11回ほど海外遠征したかな。組み手イベントでクウェートにも行きましたし、韓国や中国、タイからもオファーがあります。

出典 http://nikkan-spa.jp

ゲーム以外でも、いろいろな活動をされている梅原さん。海外にもファンが多く、交流もされています。

最後に

プロ・ゲーマーという特殊な仕事やゲームというものをなぜ続けてこれたのか。梅原さんはこのように語っています。

僕の場合は何で続けられたのかというと、極度の意地っ張りというのもあったんですけど(笑)、それに加えて、周りが「これをやりなさい」とか「あっちのほうがいいよ」というものを一度でも選択してしまうと、ほかのことも他人に左右されてしまうと思ったからです。

だったら、好きなものはひとつであっても譲らないぞと。そういう思いが自分の中にずっとあって、他人からどう見られようと、好きなことにこだわってきたんです。

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向き不向きなんて大したことではないんですよ。なのに、そんなことで好きなことをあきらめちゃうのはもったいない。「向いてない」くらいのことであきらめちゃうと、どんどん選択肢が狭くなってしまいます。

それでは人生が楽しくない。何十年と続く人生を楽しみたいなら、好きなことをあきらめないことが何より大切だと思うんですよ。

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