IoTでは、まず大量のセンサからのデータがあります。センサからどの程度の頻度でデータを集めるか | 億の細道

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1億円をようやく突破してきました。


果報は寝て待てというけれども、どうですかね?

 IoTでは、まず大量のセンサからのデータがあります。センサからどの程度の頻度でデータを集めるかによって、データベースの大きさを計算します。

 そして、それを分析することで、センサの設置コストをどう回収するか、あるいは異なるデータを合わせることでどういう付加価値を見いだせるか。それをデザインできなければならないので、分析の力プラスもうひとつ(マネタイズという)レイヤの高い能力が必要になります。

 また、IoTやスマホの普及で起きることとして、リアルとネットが混在した現実社会があって、それを補足する手段としてセンサやスマホ上のサービスがあります。また、リアルの世界の映し鏡とするデータの世界を実現するためのセンサがあります。

 現実をデータ化するような機関があって、そのデータを分析して価値を創造し、サービスに戻していくようなサイクルを回していくわけです。そのサイクルをデザインすることはかなり大変で単独では難しい。ひとつのプレイヤーでできる会社はほぼないため他社との連携が必要と思います。

 センサを作る会社、分析する会社、通信のネットワークを確保する会社が必要です。しかし、それぞれの会社が利益を主張しながら何かを作ろうとすると、誰が束ねるかという話になって、なかなか進まないと思います。

 またスマートフォンやウェアラブルデバイスの分野ではGoogle、Appleのポジションが強すぎて、その2社にデータが集まることになります。そうすると、他のプレイヤーがどれだけ参入できるかわかりません。

 現在スマホ用のアプリを作っている会社以上の存在感を持つ会社がそんなに生まれないとすると、新規参入は難しいですね。こういった力関係、業界の構図は、自動車などに通信システムを組み合わせ、情報サービスを提供できる「テレマティクス」や情報家電、家庭エネルギー管理システム(HEMS)、スマートシティでも同様のことが言え、なかなか参入が難しそうです。