ソフトウエア開発など
株式会社エス・エフ・シー
事後処理を弁護士に一任
負債40億円
「神奈川」 (株)エス・エフ・シー(資本金1億5000万円、横浜市中区日本大通11、代表小笠原有美氏、従業員75名)は、3月31日に取引先に対して支払停止を通知し、事後処理を成田茂弁護士(東京都千代田区有楽町1-7-1、日比谷共同法律事務所、電話03-3215-2470)ほか3名に一任した。今後、民事再生法の適用を申請する予定。
当社は、1989年(平成元年)5月に設立されたビジネスアプリケーションソフトウエア開発及びコールセンター請負業者。具体的には会計・財務や営業支援、人事などの業務系に加え、生産・物流管理など幅広く手掛け、大手食品会社などをエンドユーザーに有し、また近年は新規事業も開始するなど積極的な営業展開で、2013年3月期には年収入高約55億2100万円を計上していた。
しかし、近年は主力部門のソフトウエア開発部門において開発案件がピークアウトを打ち、減収基調へ反転したことに加え、新規事業も既存案件が打ち切られるなどし、2014年3月期の年収入高は約45億5100万円に減少していた。
さらに、新規事業に関連した不適切な経理処理が看過されていたことが発覚。公租公課と多額の課徴金の支払いが発生していた。その後、不正経理や会計処理の是正や不採算事業からの撤退、根幹事業であるソフトウエア開発事業の効率化に努めるなどして資金繰りをつけてきたものの、金融機関からの借入金の金利負担が大きく、今回の事態となった。
負債は現在集計中のため流動的だが、債権者約160名に対し約40億円。