23日、サウジアラビアのアブドラ国王が死去したことを受けて同国の石油政策に変化があるのか注目を集めている。
国王の死去が報じられた後、石油政策の先行き不透明感から、NY原油先物相場は1バレル47.76ドルと前日比で1.45ドル高となった。
同国の原油生産コストは7-10ドルといわれている一方、シェールガス業者は70ドル前後といわれており、資金力のあるOPEC加盟国は、原油価格の低下によってシェールガス業者の採算割れを起こし、生産能力増強の抑制を狙っていると言われる。
体制の移行に伴い、同国の新しい指導部が中東諸国やその他の国々との関係をどのように築いていくかが、原油先物相場の新たな変動要因となりそうだ。