世界有数富豪のEike Batistaを被告したインサイダー取引容疑での刑事裁判がブラジルの裁判所で開始となった。
彼の資産総額は、2011年には300億ドルとなっていたが、現在は、借金しか残っておらず、たったの3年で世界のほぼ頂点から転がり落ちた彼の転落人生は、経済史においても非常に稀有な例ともなっている。
Eike Batistaの資産は、彼が経営するエネルギー企業が倒産したことから、瞬く間に消失し、現在は膨大な借金だけが残っている。
今回、彼は、彼が経営していた石油企業、OGXの株価が下落を起こす前に、事前に持ち株を売り抜けようとしたインサイダー取引の容疑が掛けられており、仮に有罪判決が言い渡された場合には、ブラジルにおけるこの種の経済犯罪としては初めて刑務所送りとなることになる。
世界資産ランキングでトップ10に入るような富豪が3年で資産がマイナスに転じ、しかも、刑事事件の被告として裁判にまでかけられるということは珍しく、彼の転落の人生は大手経済紙でも大きく取り上げられている。