先日紹介したチェリビダッケの4巻組ボックスの件の続報。今日やっとアマゾン上にもアップされた。HMVよりも1000円近く安い価格設定が嬉しい。紹介するついでに各ボックスについても一言コメントをしておきます。

①ブルックナー:交響曲集(12CD限定盤)

 チェリといえば、ブルックナー。日本でも数多くの伝説的名演を残している。チェリの演奏は遅いが、そのぶんひとつひとつの音がしっかり頭に入ってくる。まぁ、一回聴いてみてください。
 ちなみに今回の中で意外と良いのが、ブルックナーのミサ曲。これでテ・デウムの録音が実現していれば、九番の第四楽章として十分いけたかも。
 今回発売される中で、ひとつ買っておくならこのボックスをおすすめします。

Bruckner: Symphonies 3-9, Te Deum, Mass in F Minor/Sergei Celibidache

¥2.639
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②フランス、ロシア音楽集(11CD限定盤)

 吉田秀和がチェリビダッケの演奏で一番素晴らしいのは、フランスものであると言っていた。もちろんこれは、暗に彼が得意としていたブルックナーは性に合わないのだ、という批判も含まれているのだが。とにかくあれほど響きの純度の高いドビュッシーの「海」は必聴。
 次に注目なのは、チャイコフスキーの交響曲集。特に第六番の第四楽章における最後のティンパニの処理を、死のイメージとして強く叩いた解釈が有名。とにかくこれを知ってしまうと、Kヤンさんのチャイコフスキーの演奏が無駄に華やかに聴こえて鳴らないのだ。

French and Russian Music/Sergei Celibidache

¥2,418
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③宗教音楽、オペラ序曲集(11CD限定盤)

 チェリは指揮者が思い通りにならないことが多いからとオペラをあまり振らなかった。だからこのボックスに含まれているのは、「序曲集」ということになる。
 また彼は宗教曲にも多くの傑作を残している。鈍重に聴こえなくもないが、これも体に染み付くと病みつきになる。ちなみにチェリはキリスト教ではなく、禅を信仰していた。

Sacred Music & Opera/Sergei Celibidache

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④交響曲集(14CD限定盤)

 この中でダントツでおすすめなのが、ブラームスの交響曲集。これ聴いちゃったらもう他のブラームスは聴けません。ベートーヴェンはなぜかあまり良い評判は聞かない。なぜだろう?

Symphonies/Sergei Celibidache

¥4,591
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