今日はいずみホールで行われた淀川混声合唱団第21回定期演奏会に行って参りました。


1st 信長貴富「Faraway」
2st フィンランドの合唱曲 
クーラ/Rukous
シベリウス/Saarella Palaa, Sydameni Laulu,Finlandia-hymni
Madetoja/ Ei mitaan multa puutu
フィンランド民謡/On suuri sun rantas autius,
~インタミ~
3st 千原英喜 コスミック・エレジーより「牡丹圏」
4st 北川昇「うたふようにゆっくりと」(委嘱初演)

さて、今回は意外にも初めてのいずみホールとなりました。座席券交換が開演1時間30分前に行われましたが、時間通りに行き、真ん中のベストポジションできくことができました。

近くにマックなどの飲食店もあるし、駅(大阪城公園)からも近いし、素晴らしい場所にありますね。音響も素晴らしく、合唱にも楽器にもちょうどいい感じがしました。あと、水が準備されていて飲み放題だったのはうれしかったです。

淀川混声合唱団(よどこん)は全国大会に出場するほどの実力団体です。Giovannniから出ている「思い出すために」はこの団体が歌っています。CDではあまり良くない印象を受けましたが、去年のコンクールは素晴らしかったので、今日は果たしてどうなのか・・・とわくわくしながら行きました。

さて、それではコンサートの方の感想を。。。

1stは最近いろんなとこで演奏されている信長さんの「Faraway」。開始直後とだけあって、全体的に萎縮してしまっているような印象を受けました。自信を持って歌えてないせいか、何を言っているのかよくわからないとこが多く、盛り上がるところも中途半端になっていて残念でしたね。ま、ライブ演奏にはよくあることです。自分も1stは萎縮して声が出ないタイプなのでとっても気持ちがわかります。


2stはフィンランドの合唱曲でした。今年のコンクールの課題曲「Rukous」やシベリウスを中心としたアラカルトステージでした。1stでは調子がよくありませんでしたが、2stではようやくエンジンがかかってきた印象を受けました。コンクール前に「Rukous」を聞けましたし、和訳を手に入れることができたのは良かったです。「Saarella Palaa」や「Sydameni Laulu」は音源を持っていたのですが、恵司先生は若干速めのテンポで、悪い言い方をするとあっさりと振っているように感じました。「Saarella Palaa」と「On suuri sun rantas auti」が良かったですね。よどこんは明るい曲の方が得意のように思いました。


で、今回の演奏会で一番感動したのが3stでした。僕にとっては初めての「牡丹圏」だったわけですが、途中で太鼓などが入ったりする日本らしい曲でした。どうも僕はこういう日本らしい曲に弱いみたいです。よどこんも前半とは打って変わって素晴らしい演奏をしてくれました。聞きながら鳥肌がたちましたし、感動させてもらいましたね。僕の合唱団でもぜひともやってみたいと思いました。


最後は「シャガール」で有名な北川昇先生の委嘱作品でした。北川昇先生らしい、温かくて優しい曲だったと思います。聞いていてたいへん幸せな気持ちになりました。北川昇先生はよどこんの団員でもあって、最後にコメントを言っておられましたが、合唱とよどこんを愛する気持ちが伝わって来て、その人柄の良さが曲ににじみ出ているのではないかと思います。一般合唱団にとって貴重なレパートリーとなっていくのではないでしょうか。団員も技術を超えた何かがにじみ出ている気がして、あと一歩でホロリときそうになってしまいました。

恵司先生の指揮はからはいつも合唱が好きでたまらない!という団員の思いが伝わってくる気がします。彼の演奏会に行くと毎回心があったかくなるんですよね。良い演奏会だったと思います。