本日は久しぶりにコンサートに行って参りました。

琵琶湖ホールにて行われた、琵琶湖声楽アンサンブルによるパーセルの「妖精の女王」です。琵琶湖ホールは親切なホールで、学生はなんと1500円で入ることができました。

まずは愚痴から
今回は僕にとって初めての琵琶湖ホールとなったわけですが・・・いやー、駅からいくらなんでも遠すぎます。僕は電車代を節約するために大津駅からバスに乗らずに徒歩でホールに向かったわけですが、チラシに書いてあるように本当に20分もかかってしまいました。男性の僕でこれだけかかったのですから、きっと女性なら30分以上かかったことでしょう。遠すぎます。

知らない方に説明しておきますと、琵琶湖ホールは1998年に建設されたホールです。琵琶湖のほとりにたつ超立派なホールです。
僕は関西の有力なホールとして、兵庫の芸術文化センター、京都の京都コンサートホール、大阪のシンフォニーホール、そしてこの滋賀の琵琶湖ホールと考えていました。どのコンサートホールも立派です。そして、琵琶湖ホールをのぞいて交通の便も最高です。
ですから、これだけのホールがこのような交通の悪い場所にたっていることが残念でなりませんね。この琵琶湖ホールを建設するときに、場所について論議はされなかったのですかね?コンサートによっては終演が9時を回ることもあるでしょうから、ケチって徒歩で帰る人にはちと不安です。


と、色々と不安を申しましたところで、肝心の公演の話に。

琵琶湖声楽アンサンブルの説明をホームページより引用しますね。

びわ湖ホール独自の創造活動の核として1998年3月に設立。ソリストとしての実力は言うまでもなく、アンサンブル、合唱の中核となりえるバランスのとれた声楽家により構成されています。
びわ湖ホールのオリジナル・レパートリー公演である「青少年オペラ劇場」へのソリストとしての出演や、年間4回開催する定期公演をはじめ、「プロデュース・オペラ」などのホールの自主公演の活動を中心に、依頼を受けて全国各地でも多数の公演活動を行っています。
公共ホールとして日本初の専属団体であり、実力派声楽家集団として各方面から注目を集めています。

だそうです。実はというと自分が師事している先生がいらっしゃるので今回はききに行かせてもらいました。ちなみに指揮は合唱指揮者として有名な本山秀樹先生でした。


で、コンサートの評価を自分なりにさせていただきます。
オケの演奏の方はなかなか素晴らしかったです。ソリストや合唱を食うこともなく、リコーダーなども奇麗でした。

合唱とソリストの方はといいますと・・・コンディションの良い人と悪い人の差が気になりました。良い人は響きもたかく、伸びやかに歌っていて、聞き手を引き込んでいました。
しかし、悪い人もいたわけです。ピッチは低いし、pになると声が沈んで雑音が入る。声も絞り出すようで、正直言って心地よいものではありませんでした。特に、女声陣の不調が目に留まりました。
というわけで、合唱の方も、響きの高い音とともに低い音も飛んできて美しいものとは言えませんでした。後半からどうにか持ち直してきたので、そこはよかったです。もっと声の透明性をあげていったらもっとよくなると思いました。


パーセルの曲の方も素晴らしかったです。残念ながら音楽のところだけで、台詞をカットしていたのでストーリーはぜんぜんわからりませんでしたが・・・特にソプラノ独唱「ああ、いつまでも泣かせてください」なんて聞きながら感情移入してほろりときそうになりました。


あと、歌い手がたいへん若かったのも驚きました。女声も奇麗な人が多くて・・・というのはおいといて、これからきっともっともっと伸びていくのだろうと期待せずにはいられません。また次の演奏会にもいきたいと思います。