不肖私は、池波文学に30代前半位に触れた。
ありとあらゆる本を買って読んだ数年間があった。
テレビの鬼平犯科帳、剣客商売、仕掛人藤枝梅安等は、
今でももちろん、再放送であろうが何回でも観る。
中村吉右衛門、梶芽衣子のおまさのセリフ、挙措動作も
次が解りつつも楽しませていただいているのであります。
何代にもわたっての鬼平役はそれぞれに味があっていい。
昨年、〇〇をわずらった折、
数ヵ月間は落ち込んでどうしようもなかったが、
その間、ただひたすら池波作品を読んだ。
作品の中に身を置くような心境で所有する作品、
そして新しい感覚で読めるかも知れぬと思いつつ、
浜町の書店にてまたココウォークの書店にて新刊を買って
ひたすら読んだ!
何もかも忘れて文章の中に入っていかせる ── 。
池波作品には、そういう力があるのではないか ── 。
とにかく、池波先生には助けられました。
積み上げた本達に手を合わせております。