サウナ室での座り方 | 長崎蒸男のサウナ道

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サウナ後進国長崎での、サウナの記録です。

サウナ室に入ってまず目が行くのが、どんな座り方をしているかである。これが人それぞれであり、なかなか興味深い。

 
 
椅子に腰掛けるようなオーソドックスな座り方、片足を組む偉そうなスタイル、あぐらに正座、一度マーメイドのような座り方の爺さんも見たことがある。なぜその座り方に至ったのかを想像すると、1セット分は暇を潰せる。
 
サウナ学的には、肌が空気に触れる面積が大きいほど温まるので、あぐらや正座ではなく、椅子に座るようなスタイルが一番望ましいとされている。しかし、そんな学説など糞食らえである。
 
重要なのは、自分にとってどっしりと根を張れる座り方かどうかである。そういう人は一目でわかる。サウナと一体化しているからだ。彼はサウナであり、サウナが彼なのだ。その佇まいは、もはや神々しさすら感じる。
 
たが、そこまでいっちゃったら終わりだなと躊躇する自分がいる。戸惑いこそが人生だ、と人はいう。サウナ室での座り方にも人生はあるのだ。