いつもと変わらない毎日のはずなのに、なぜか気忙しい年末。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日こそ完結します!サプリ&歯石記事。
医薬品ではないけれども、一定の効能が期待されるというサプリメント。多種多様に存在して広告宣伝も盛ん。使う側からしたら、一体どれを選べばいいのか?自分にはどれが合っているのか?ってそもそもホントに効果はあるんかい!!という気持ちになってしまうという方。
実際僕がそうなのでよくわかります。胡散臭い、否、効果がはっきりしないのは嫌だ!!
しかしながら
歯石があってどうにかしたいという場合で、飼い主さんに全身麻酔に対する不安がある・心臓が悪い子・軽度歯石だが早いうちにケアを始めたい。などの場合、もしもサプリメントで効果があるのならありがたい話です。
そして取り組んでみました。
自分で効果を見極めるぞ!の試み。
クリニックで飼い主さんに趣旨を説明し、歯石がみられる動物に与えてもらいました。(試用期間はもちろん料金はいただかず)
「効果は保証できないけどとりあえず使ってみて、感想聞かせてください!」
使ったのはこちら↓
もとは全痲で歯石除去を行った後に、歯石をつきにくくするためのケアとして使用するもの。
まずは飼い主さんとも相談しながら歯石の度合いによって10日~1ヶ月の間、一日1回服用していただきました。
サンプルの条件と試用期間が一定ではないのですが、
飼い主さんの感想は・・
服用一週間程度で口の臭いが気にならなくなった(重度歯石・高齢犬)
前歯の色が茶色→白くなった(軽度・高齢犬)
犬歯の歯石の茶色味がうすくなった(重度・7歳)
僕自身の率直な感覚は、
思ったより反応がうまく出ている
口臭の軽減に効果あり
ガッチリ付着した歯石は変化乏しい
軽度歯石は歯石自体の除去も期待できる。徐々に茶色が薄くなって歯が見えてくる感じ。
歯石表面が目に見えない程度で柔らかくなる?印象
全く変化なしという飼い主さんは今までのところ、いませんでした。当然個体差や作用差があるため、全ての歯石に有効とは限らないものの、
「チャレンジの価値はある」と感じました。
持病や全痲に不安があるなど(軽度歯石含む)の場合には、歯石除去の初期選択としてトライしてみていいと思います。費用も全痲除去よりかなり抑えられます。
飼い主さんは、口臭が軽くなるだけでずいぶん違うという方が多いです。デンタルバイオ(サプリメント)で口臭を抑えて、それ以上に歯石を悪化させないコントロールをしていくのもいいでしょう。歯肉の炎症に注意を払う必要はありですが。
全痲除去まで希望しないとのことで、デンタルバイオでコントロール中です。重度歯石のため、残念ながら歯石は取りきれません。しかし飼い主さんは口臭が気にならなくなってよかったと継続されています。
ひと昔前なら気づくことさえ少なかった動物の歯石。
動物の体調や年齢、歯石の程度を考えて最適な方法を考えてみてくださいね。
当クリニックでは全身麻酔下の歯石除去もこれまでと変わらず行っています。
そして
僕はサプリメントについて、
自分自身で効果を確認できたもののみ、患者さんにご案内していこうと思うに至りました。ただ、あれもこれもと多用は決してしたくないので「確認できたもの、のみ」です。丁寧に向き合っていきたいと思います。
「サプリメントと歯石除去」記事。
長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました!
