春の嵐に見舞われた4月のある日、家族で劇団四季の「オペラ座の怪人」を観に行って参りました。


オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン [DVD]/ラミン・カリムルー,シエラ・ボーゲス,ハドリー・フレイザー

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ちなみにマダムもムッシュも、マドモアゼルが「流山子どもミュージカル」入団するまでミュージカルとはご縁のない生活を送っていたので、子ども向けのミュージカルを抜かせば、それぞれ20年以上のブランクを経てのミュージカル観劇。マドモアゼルにいたっては、「はだかの王様」「ピーターパン」についで人生3度目のミュージカル体験。

ところが帰りにマドモアゼルに「どうだった?」と聞いてみると、「怖かった~。あと、ファントム、最後ハゲてたね、、、」と返して来た。

(え~、@@@円も払って見たのに感想がそれなの?)

マドモアゼルが言うには、最初にファントムがマスクをして登場した時には、ちゃんと髪の毛が生えていたんだそうである(そういえば、眺めの髪の毛を後ろになでつけるような仕草をしていたっけ)。ところが、クリスティンが最後の方でファントムにチューする時には、髪の毛がなかったというのである。そうだ、確かにちょびっとしか生えてなかった。おばけのQちゃん状態、ハゲと言えばハゲである。

いつからだ?いつからファントムはハゲてたんだ?ドンファン役の役者になりすまして「クリスティ~ン」って歌ったらクリスティンにマスクをはがされた時にはもうハゲていたような気がする。

やっぱり、あれかな、オペラ座の屋上でクリスティンとラウルがお互いの愛を確認し合うのを見て、嫉妬に狂った辺りから大量に抜け落ちていったのかな?

それとも、ヅラ?最初からヅラでかっこつけてたんだけど、最後の方で余裕がなくなって、ヅラ忘れて舞台に出ちゃったのかな?

「どっちだろうね~。やっぱりヅラかな」とマドモアゼルは後日畳の上でゴロゴロしながら呟いた。う~ん、「オペラ座の怪人」の感想が結局そこで終わるのって、どうなのかしら?

とは言え、ああいう作品を分かられ過ぎちゃうっていうのも、それはそれで問題だ。どっからどう観ても、あれは大人のための官能的で悲しいラブストーリーなのだから。ちびっ子だったら「やっぱりヅラかな」程度の感想で満足すべきなのかもしれない。次は子どもでも充分分かるようなミュージカルに行こうっと。

、、、ちなみにマダムは約20年ぶりに「オペラ座の怪人」を観て、原作が読みたくなった。ミュージカル自体はとても素晴らしかったのだけれど、時間が経つと色々細かいことが気になって来る。どうして有名なバイオリニストの娘であったクリスティンが身寄りのない孤児みたいな立場になっちゃったのか(お母さんはどうしたんだろう?)とか、どうして幼なじみだったラウルとその後連絡が取れなくなっちゃったんだろうとか、大体貴族とコーラスガールじゃあ身分違いの恋だろうに、親は反対しなかったのか(テリーのお父さんとエレノア・ベーカーみたいだ~!)とか、どうやってファントムはオペラ座の地下に住み着くようになったのかとか、ファントムがクリスティンを見初めたきっかけとか、ミュージカルでは触れられてないけれど原作にはきっとそういう細々したことが書かれているに違いない(ついでにファントムの髪型の描写もチェックしよう)。
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おっと、子ども向けの本もありました。これ読ませてから行ったら「やっぱりヅラかな」を超える感想が出て来たかも?


オペラ座の怪人 (子どものための世界文学の森 34)/ガストン ルルー

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ちなみに調べてみたら、ファントムの仮面は、初演の時は顔全体を被うような形で、最後までファントムは仮面をかぶったままだったんですって。でもこれだとファントム役の役者の視界が悪くなるし、声がこもってしまうということで、今の形の仮面になったんだそうです。初演の時も、ファントムは最後ハゲていたんでしょうかね?