中途半端に愛するくらいなら
中途半端に暴力振るわないでよ
今すぐ死に至るわけではないが
確実に命を蝕む病
1億2000人に愛されなくてもよかったから
家族4人に愛されたかったなぁ
夢物語を語れなくなったのは
明らかにあの日の出来事のせい
トラウマも夢想も想起する
真夜中は味方で敵だった
トランプゲームを途中で抜けるように
あの時人生ドロップアウトしてれば
どんなによかったかなぁ
三日月に首刺されて死んでもいいかな
手首の赤色ももう見飽きてしまって
家出した公園で 頬に伝う涙が街灯に光る
中途半端に愛を騙るくらいなら
死ぬ寸前まで暴言吐かないでよ
今すぐ死に至るわけではないが
確実に精神を蝕む病
1億2000人に愛されなくてもよかったから
君ただ1人に愛されたいなぁ
甘美な夢を描けなくなったのは
確実に歩んだ半生のせい
ブルーライトで目が霞むけど
暗い部屋はずっと味方だった
カードゲームを途中で投げるように
あの日に命を全部投げ出していれば
どんなによかったかなぁ
三日月に首縊って死んでしまいたい
トイレの褐色ももう見慣れてしまって
家飛び出した先の海で 涙も出なくて唇噛む
「本当は死にたくなんてないんでしょ？」
そうだよ 許されるなら生きたいよ
だけど 世間も 近親も なによりも自分自身が
生きてる事を否定してしまって
もう無理なんだ 楽にさせてよ
満月に全て見透かされてしまって
もう何もかもどうにもならない心を
家に戻る帰り道で手に負えなくて途方に暮れる夜