「ドア・イン・ザ・フェイス」とは、
相手に何かを要求をしたい時、
① まず最初に
相手が到底受け入れられないような
過大な要求をし、
② 当然のごとく断られた直後に
本来の常識的レベルの要求をする
という営業テクニックです。
日本語では「譲歩的依頼法」と言います。
過大な要求のあとに、
常識レベルの本来の要求をする
という手続きを踏むことによって、
最初から本来の要求をする場合に比べて、
要求が受け入れられる可能性が高くなります。
最初の要求が過大であることによって、
後の常識的なレベルの要求が、
本来よりもさらに小さな要求に
思えてしまうからです。
また、非常識な要求とはいえ、
相手には、
最初の要求を断ったことに対する負い目があります。
常識的なレベルの要求であれば応じてもいい
と、つい思ってしまう人間心理を
たくみに突いています。
このような心理のことを、心理学では、
「返報性の原理」と呼びます。
「負い目」を利用するという点から言えば、
初対面の人よりも、
すでに何度も会っていて
ある程度親しみを感じている人のほうが、
より効果が高いと言えるでしょう。
「ドア・イン・ザ・フェイス」は、
「フット・イン・ザ・ドア」と双璧をなす、
昔からある営業テクニックですが、
実際に使おうとすると、
難易度が非常に高いです。
【それって、ドア・イン・ザ・フェイス？】
(￣∀￣)ヾ(ﾟ∇ﾟ*) お客様、
最新式の業務用冷蔵庫、
いかがでしょうか？
鮮度の持ちが段違いです。
超急速冷凍で、
食材の味がほとんど落ちません。
(；￣∀￣)ツ ３００万円？
無理無理
ヾ(ﾟ∇ﾟ*) では、
コスパの良い、
３０万円のものを、
おすすめします！
(*￣◇￣)／高い！
ヾ(ﾟ∇ﾟ；) では、
型落ちの２０万円のものでは、
いかがでしょう？
(*￣◇￣)／まだ高い！
(ﾟ＿ﾟ；)> あれれ？
おかしいな？
研修で習った
「ドア・イン・ザ・フェイス」
が効かないぞ。。。
最初に提案した商品が
馬鹿高いものだとしても、
次に、
単に値段の低い商品を勧めただけでは、
普通の商売のやり方と、
実はあまり変わりがありません。
「ドア・イン・ザ・フェイス」は、
人間心理の機微を突く手法なので、
初対面の人に対しては、
特に難易度が高いのです。
【ドア・イン・ザ・フェイスは、
日常の説得向き】
(￣∀￣)ヾ(ﾟ∇ﾟ*) ねえ、パパ
夏休みに家族で、
ハワイ旅行しようよ～
(；￣∀￣)ツ
無理無理！
家族全員で
いくらかかると思ってるんだ？
d(ﾟ∇ﾟ*) じゃあ、
せめて、
熱海の温泉２泊３日！
安いパック旅行見つけた♪
(*￣▽￣)っ□
おっ、
ずいぶん安いじゃないか！
これならいいぞ！
∩(ﾟ◇ﾟ*)∩ ワーイ♪
【ドア・イン・ザ・フェイスの応酬】
(￣∀￣)ヾ(ﾟ∇ﾟ*) ねぇねぇ
１０万円貸して！
結婚式とか葬式が続いて、
すごい金欠なんだ。
(；￣∀￣)／誰が、
そんな大金貸すかよ！
ヾ(ﾟ◇ﾟ*) じゃあ
１万でいいから貸してよ！
それだけあれば、
今月、なんとかしのげる
(；￣＿￣)ゞしょうがないなぁ～
１０万円貸すよりは、
だいぶマシか。。。
早く返せよ！
(；￣へ￣)ノ[\10000]
ヽ(ﾟ∀ﾟ*) ありがと！
給料入ったら返すよ！
その代わり、
トイチだぞ
(ﾒ￣◇￣)／(ﾟ＿ﾟ；) そ、そんなぁ～
(*￣∀￣)ノ じゃあ、
今度、合コン設定しろよ
<(ﾟ∇ﾟ；) そ、それ位なら。。。
ちなみに、
「ドア・イン・ザ・フェイス」
という言葉の由来は、
「shut the door in the face」
（門前払いする）
というフレーズとのこと。
「フット・イン・ザ・ドア」は、
状況がすぐに目に浮かびますが、
「顔の前のドア」というだけでは、
状況がよく分かりません。
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（作 ながれおとや）
【サラリーマン顔文字漫画劇場】
【３５】ドア・イン・ザ・フェイス
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