
今年の夏期学校は、1年生から6年生まで21人が集まり、7月23日、24日の1泊2日で行いました。
幼稚園に集合し、開会礼拝をまもった後、土小原こども野外広場へ。幼稚園からは路線バスなどを利用して40分ほどで到着です。自然いっぱいの広場でたっぷり遊びたいところでしたが、厳しい暑さの中だったので、水分をしっかり補給しつつ、外に出たり入ったり。そして今回は、門口欣也さん(カドキン:千葉市少年自然の家 プロジェクトアドベンチャー指導者)に導いてもらいながら、1日目の活動を行いました。カドキンとの活動の中での「Being」。1枚の模造紙を全員で囲み、隣の人と親指・子指がくっつくように手のひらをおいてなぞって輪を作り、内側にはこんな2日間にしたい、こんなことを頑張りたいと思うことを書きました。逆に外側には、されたら嫌なことを書いて、全員で確認し合いました。その後の活動でも時々見直し、嫌なことがあった、これは守れていて良かった、嬉しかったなど子どもたち自身が振り返り、その度に一緒に過ごしている仲間のことを意識し、関わり方を考える時間を持つことができました。
長い丸太の椅子に横に1列に立って落ちないように順番を入れ替えたり、手をつないだままフラフープをくぐったりと、協力して達成していくごとに子どもたちの仲も深まっているように思いました。それは、その後のカレー作りでも。2グループに分かれ、5,6年生を中心に野菜切り、順番に炒めてルーを入れて…自分たちで作ったカレーは格別だったのか、2つの鍋のたくさんのカレーはあっという間になくなってしまいました。プールで行水をし、花火もして、大満足で1日目は終わりました。
2日目は杉原千畝さんについて学びました。「人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。」(ヨハネ15:13)の聖書の言葉から始まりました。ヒトラーによってたくさんのユダヤ人の命が奪われたことや、杉原さんが日本政府の命令に背くことに悩みながらも、朝から晩までユダヤ人を助けるために一生懸命働き続けたことを真剣な表情で聞く子どもたち。感想の中には、「戦争のざんこくさ、それでもユダヤ人をすくった杉原さんのことが心にのこった」「ほかの国では自分達ぐらいの子どももいっしょうけんめいがんばっているのに私たちはみんなとなかよくあそんでいます。だから、この大切な時間と平和を大切にしていきたい」などそれぞれに感じることがあった様子でした。
2日間、仲間と協力しながら楽しく過ごすことができ、充実した夏期学校となったように思います。