4月19日金曜日、帰宅して郵便ポストを確認すると、
何かを収めた紙袋と、手紙が入っていました。
紙袋にはピンク色のおしゃれな缶に入った外国製のチョコーレートが、手紙には
封筒の表書きに○○(私の名前)様、裏に「○○(差出人の名前)」が書かれていました。
手紙をいただいた相手は、息子が幼稚園に通っていた時の友人で、
奇しくも、同じ時期に配偶者を亡くした方からでした。
彼女とは家族ぐるみの付き合いで、夫のPaul(ポール)は、シカゴ生まれのアメリカ人で、
よくアメリカ南部料理を作ってくれて、酒を飲み、私がギターを弾いて、サイモン&ガーファンクルの
歌を一緒に歌ったことを思いま出します。
彼女の了解を得たかったのですが、連絡のすべがないので、許してくれると考えて手紙を紹介します。
○○(私の名前)さん。
ご無沙汰しています。
お変わりないですか。
あれから、もう6年も経つのですね。
私達は7回忌の法要を先週末に行いました。
お墓に蛙が珍しくいて、小さな蛙で、ずっと私達のことを離れず見ていたので、
あれはきっと、ポールだったと思います。
○○(私の名前)さんの奥さんの笑顔はいつも私の心にいて
励ましていただいています。
とても優しくて前向きで、家族思いの奥さんでしたよね。
私も残された時間を奥さんを見習って前を向いて歩いていきたいと思います。
私はオーストラリアに住んでいます。
今夜戻りますので挨拶できませんでしたが、またいつか、
お目にかかれます日を楽しみにしています。
奥様のお母さまにもどうぞよろしくお伝えください。
○○君(私の息子のこと)にもどうぞよろしくお伝えください。
○○(彼女の名前)
私の妻の告別式の日に、彼女の夫(ポール)が、
ラオスの空港で亡くなりました。
お互い、式には参列できず、その後、どうしたのか近況も
わからず、6年近くが経過しました。
懐かしさと悲しさがこみ上げてきます。