大学が人生の夏休みとはよく言われたもので,年間休日200日に及ぶのだから,ホワイト企業の120日ですら遠く及ばない.勉学に励むもよし,遊ぶもよし,恋愛するもよしでとにかく自由度が高い.そんな貴重な大学生活を無為に過ごした僕は大学生活に対するコンプレックスを抱いたまま社会人となってしまった.
僕は勉強はできたので大学は偏差値の高いところに入った.とは言っても今となれば偏差値なんて何の価値もないただの統計学上の数字で,そんなものに執着していたのは今思えば本当にアホらしい.
いい大学に入って認められたいという承認欲求が目的化していた僕は大学入学後完全に無気力化した.他人と関わって傷つくのが怖いのでサークルの新歓は1つしか参加せず,なし崩し的にそこに入った.入った理由も「サークルに入っている」という体裁を保ち,自分がまともであるという免罪符のようなものが欲しかっただけだ.サークルは男しかいなかったので,上っ面の友達ができたくらいで,恋愛なんてもちろんなし.程よく運動ができたくらいしかいいことがなかった.
大学は理系単科大なので男しかおらず,オタク友達?みたいなのはできたが,大学生らしい海だのスノボだのとは無縁の生活を大学3年までおくっていた.
遊びや恋愛と無縁ながらも志を持って勉学に励むならばそれは一種の青春だと思うが,僕は違った.大学に入って認められることが目的化していたのだから,入学後のテストはいつも単位取得ギリギリだった.テストに寝坊して単位を落とし,新入生と一緒に講義を受けることも多かった.そんな自分に自己嫌悪し,一日中布団で過ごすことは少なくなかった.今思えば軽いうつ状態だったのだろうが,それを認めることができなかった.自分が落ちぶれていることを自覚したくなかった.
10単位くらい落としながらも,何とか研究室配属の4年までに単位を取り終えることができた.
書いてみて気づいたが,長くなりそうなので研究室以降の話は②に書くことにする.自分より悲惨な大学生活を送った人間は少数だと思うので,下には下がいるんだという安心感を得ていただくためにも少しでも気になる方は続きをぜひ読んでいただきたい.