旦那様の通い婚  可南さらさ | 撫子♪のブログ

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[可南さらさ]の旦那様の通い婚【SS付き電子限定版】 (キャラ文庫)

Amazonより引用

祖父が出した大財閥・白河(しらかわ)家を継ぐ条件は、孫の鈴音(すずね)と結婚すること!? そんな無理難題をあっさり承諾した東悟(とうご)は、若くしてIT企業を経営している、鈴音の初恋の人。だからそんな条件でも、僕は震えるほど嬉しい――。けれど、祖父の死を機にずっと優しかった東悟がなぜか豹変!! 笑顔も消え失せ、「俺の帰りを待つな!」と冷たく拒絶されてしまう。傷ついた鈴音は屋敷を飛び出して――!?

 

可南さらさ先生

イラスト:高星麻子先生

2016年

キャラ文庫

 

半年前に取り寄せた文庫です

泣ける一冊を欲しているあなたにおすすめです

無骨なスパダリ×健気御曹司美人

 

作家先生もおっしゃっていましたが

「花嫁もの」ならぬ「農家もの」・・・

(笑)

表紙は大好きな和服❤

表紙裏は野菜を持った健気美人・・・

その裏もユスラウメの実・・・

果たして

この本はBLなのかと思うくらいの

画に???と思いつつ

ちょっと先延ばしにしていた本でした

 

しかし

寝かせたかいがありました・・・

 

号泣です

 

高星先生

鈴音のやさしさがさし画に現れていて

癒されました

「東悟の背中がとても寂しそうに見えてきて

鈴音は寄り添うように東悟の背中に身を寄せた・・・

前から伸びてきた手に指先をとられ

きゅっと握りしめられる

手をつないだままぴったりと寄り添っていると

触れたところからじわじわとしたぬくもりが伝わってくる」

 

このシーンのさし画がとても素敵で

じーーーんとしました

 

内容ですが(いつものようにネタバレアリです)

確かに結婚までの内容はさらりと進み・・・

初.夜のことは細かく書かれていません

 

初恋の人である東悟と結婚することに喜ぶ鈴音だが、優しかった東悟が冷たくなる

なぜ急に冷たい態度をとるようになったのかは後半に描かれているんですが・・・
 

その後

この二人の心の中が描かれ

繊細な鈴音の心の描写に涙があふれる

今まで優しかった東悟

急に冷たい態度をとる東悟に対しても

今までのように純粋な気持ちを向ける

とにかく

純粋で無垢で一途で、心が美しくて

周りにも気を使い

東悟が好きという気持ちがあふれて・・・

 

しばらくはお互いの気持ちのすれ違いが重なっていくシーンが続き

離れ離れの展開だったりと

とても重たい気持ちになるのですが

その間に農家のおばあちゃんやその孫のバイプレイヤーが活躍!!

それはみんな

鈴音のことが大切で

みんな鈴音のことを愛してくれる人たちだからだね

 

東悟が好き

東悟からはなれていても

東悟のことを思い

何をするにも東悟と一緒にすごした思い出からはなれられない鈴音

スケッチブックを見ての回想シーンは泣けて泣けて・・・

 

家を出た自分に親切にしてくれた男性からの猥.褻な行為

お金のために買われ、いやいやながら相手に従わされる苦痛を

鈴音は東悟に同じ想いをさせていたのかと

生きているのも辛くなるほどに・・・ずっとさせていたのかと思うときつかった

だから家に戻れなかったと

鈴音は

東悟の秘書にそう告げる

秘書は

鈴音に誰にも言わないでほしいと懇願されたが

東悟に話してしまう・・・

鈴音さんは

「きっと自分も同じようなことを東悟さんに強要していたんですね」

って泣きながら死ぬほど悔いていました・・・と

鈴音の祖父の後を継いだ東悟

祖父がむりやり鈴音に添わせた伴侶・・なのだと

 

鈴音は

「生まれて初めて恋を知り

人生が輝いた

たとえこの気持ちが報われなくても、東悟のそばにいただけでうれしかった

初めてのデートの日、鈴音の名前の由来からきれいな鈴を買ってくれた


祖父を亡くした時は「すきなだけ泣けばいい」と背を撫でてくれた

その手に触られて、キスを交わして

鈴音のそのからだと心で

情熱の意味を初めて知った

十分すぎるほど幸せだった

だからこそ東悟を解放してあげなければいけないときがきた」

 

「これまでずっと一緒にいてくれてありがとうございました」

東悟にそういって別れてしまう

 

涙腺決壊・・・

 

この先どうなるの?

 

そういえば「旦那様の通い婚」だっけ、と思い

気を取り直して残りのページに進む

後数ページしかないじゃない!!

 

鈴音はまた 農家にお世話になる

東悟が農家に週末通うようになり

何となく二人の距離がいい感じになるが

東悟は週末会いに行くために仕事を平日に片づけるが

無理がたたり倒れてしまう

独りで薬を飲んで寝る東悟

鈴音も結婚して1か月病気になっていた

その時自分は優しい気持ちを向けていてあげれていただろうか

こんな気持ちで鈴音は過ごしていたのだろうか・・・

 

そこでまたまたナイスな秘書が!!

鈴音に連絡を取り

東悟のために屋敷に戻ってきた鈴音

東悟の看病をするかとおもいきや・・・

お約束ですが

心も体も一体になる❤

ここで初めて魂がつながり愛し愛されるシーンへ

 

離れて暮らすこと

顔を毎日見られない寂しさはないかと鈴音に問う東悟

「お前が良ければ俺はそれでいい」と不器用な答えを出す東悟

 

鈴音は「東悟さんに毎日会えないと死ぬほど寂しい」と伝える

「そうか・・・俺もだ」

微かに届いた囁き

 

ぶわっと

また涙があふれるのは鈴音だけでないわ

こちらもですわ~

 

数回の肌色シーンがありますがやはり最後のシーンが良かったですね

初.夜は「え、飛ばしたかも?」と

もう一回その辺を確認する作業をしました(笑)

 

添い寝、膝枕、後ろからの抱え抱き

幸せです❤

 

おしまい