最近ちょっと鬱っぽい。 

気分が沈みがちだし、他人を思いやる余裕もない。 


思い返したらここ最近は、ほめられたいためにずっと努力して、

思ったほどの称賛は浴びれず、落胆する、、ということをやってきた気がする。 


自分が優れている、注目されている、 それを感じたいがために。

またその逆を感じることを極度に恐れていた気がする。 

だからこその努力。 


別に称賛を浴びなかったわけじゃない。 ただ期待したものより小さかった。 

、、でこの落胆だ。 


いつまでこの空しいゲームを繰り返すのだろう。 

もっと大事なことがありそうな気もするのに。 


「よかった」「感激した」「また来たい」お世辞が混じっていたとしても

謙虚に頭を下げればいいじゃないか。 それが本当かどうかは

時間が教えてくれる。 本当にまた来てくれたらその言葉は

本当だったということだ。 少なくともおれはまた来たくなった

理由の一つだったということだ。 


言葉なんていくらでも繕える。 でも長い目でみたら人は自分の本心に

基づいて行動することが多いと思う。 「また来ます」ったって内心嫌なら

もうこないはずだ。 「ずっと仲間でいよう」なんて言っても心のなかで

そう思っていなければそのうちいなくなるはず。 


で、それでいいと思う。 だから大切なことは他人のいうことに一喜一憂しない

ってことだ。 自分が何者なのかは時間と神様が教えてくれる。 周りの人たちじゃない。 


だから自分は好きにやればいいのだ。 マイペースに、純粋に好きなことをやればいい。 

それしかやりようがない。


また傲慢な自尊心が満たされなかったとしても、偶然にも俺の努力が他の人の

喜びにつながったのなら、それはうれしいことじゃないか。 そのことをもっと大切に

していけばいいのではないか。 内的な自己満足より、現実に他人が喜んだ。 

そのほうが価値があるし、そのためにこれからも努力ができるし、謙虚にもなれる気がする。


結果的に長い目で、現実的に、他者への自分の影響を観察していったほうが、

執拗に、妄想的に、自己満足を追うより幸せな気がする。













みな自分のストーリーを語っているだけだ。 


言葉で語れると思う者はしゃべりまくり、


それが出来ないと分かっている者は生きて、行動することで語ろうとする。



仕事で自分の能力について語り


セックスで自分の性について語り


ボランティアで自分の良心について語り


クレームをつけることで、自分の「強さ」について語る。



何のことはない。 僕らは皆聞いてほしいだけだ。かまってほしいだけだ。 


それを子どもより遥かに複雑な方法でしているだけ。 



出来るだけ生きて、出来るだけ語り、出来るだけ聞いてほしい。 


だからまだ死にたくない。


毎日必死でヒステリックに行動する。 


だが本当はそんなストーリーは誰にも届かない。



なぜなら人の数だけ世界が存在し、 


誰一人として同じ世界には住んでいないから。 


宇宙人同士で何を分かり合えというのか。



出来もしないことを死ぬまで、ヒステリックに繰り返す。 


頭がはげてきてもかまわない。


これ以上の悲劇があるだろうか。


またこれ以上おかしいことがあるだろうか。


悲しいことだけど、この世の全てのことは笑い事だ。


※フィクションです


それはスローモーションの出来事だった。 

僕は赤い血のついたサバイバルナイフを握っていた。

昔キャンプ用品専門店で買ったものだ。


すべてを殺せ。 すべてを無にしろ。 

くりぬけ。 ひきさけ。 えぐれ。 


この宇宙に対する殺意は、この世界のすべての細胞を

ミンチにするまで癒えることはないだろう。 


20代と思われる男は喉を右手で押さえ、左手で絶望的な痛みに歪んだ顔をかきむしる。


逃げまどう人々。 

黒いジャンパーを着た男性。 

カチューシャとワンピースの女性。 

黒縁めがねに、頭の毛が薄い男性。 


皆驚きと恐怖でこちらを見てから蜂の子を散らすように逃げまどう。


僕は追いかける。 刺すために。 えぐるために。 


えぐらせろ。 


怒りのヘドロを絶叫と共に吐き出しながら、両手を振りまわす。 

中年男が転んだ。 腰が抜けたのか、追いついて簡単に馬乗りになった。

諦めの表情が見えた。 


ズドン。


体を貫いた。 後方から放たれた警官の銃弾が、僕の肺に文字通り風穴をあけたらしい。


熱いのか冷たいのか分からない。 雷に打たれたようなショック。 僕に穴があいた。 


胃の奥からすさまじい嘔吐感。 吐き出したのは血なのか。ヘドロとなった僕の殺意なのか。いずれにしてもそれは思ったより明るい赤色で、思ったよりさらさらだった。


いつの間にか腹這いの格好になった僕の、視界は白くかすんでいく。 ピュッピュッ。 背中からユーモラスなほどに、噴水みたいに、それはとめどなくあふれ出る。 


ああ、ありがとう。 やっと終わらせることができる。 

、、さよなら、、 ごめんね。


こんなに体の機能がマヒしても、涙は出るんだ。 そんなことを思いながら僕の意識は途絶えた。