　昨年令和５年１２月２０日からの通院について備忘録を残します。今現在まだ治療中ですが、あまり深刻なのは苦手なのでなるべく面白おかしく書いていこうと思います。同じ病気で大変な思いをする方には不謹慎かもしれません。どうかご容赦ください。

『療養日記Ⅲ（令和６年４月１２日～令和６年６月１日）』　昨年令和５年１２月２０日からの通院について備忘録を残します。今現在まだ治療中ですが、あまり深刻なのは苦手なのでなるべく面白おかしく書いていこうと思います。…

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●令和６年６月３日

（筑波大学附属病院）

　６月１日、横浜の亡き旧友に「俺も今病気治療中だよ」と報告し別れを告げた二日後３回目の抗がん剤治療に臨んだ。２回目からは通院での治療だ。

　週明け月曜日の朝一は大学病院は激混みだ。採血待ちの患者は相変わらず廊下にまで溢れているし、待ち時間で血圧と体温測定しようにもそこも混雑している。イライラするけど慣れるしかないなと思う。

　血液検査の結果は問題なし。午後１時頃外来化学療法室で受付を済ませ治療開始。今回はいつもの４種類の抗がん剤投与の前に脊髄注射の２回目を受ける。処置室で腰上部に麻酔を打って髄液を抜き抗がん剤を注入。入院治療時以来の麻酔チクチクが痛かった。その後抗がん剤点滴投与。夕方６時過ぎ終了。

●令和６年６月５日

（筑波大学附属病院）

　朝９時抗がん剤治療とセットのジーラスタ皮下注射のため病院へ。注射の後いつもは午後くらいから目が回ってくるのだが、今回は程なく症状が出る。副作用は便秘と手足の指先の痺れくらいでまだ怠さは出ていない。しかしかみさんの付き添い運転がなければ自力では帰れないような状況だ。

●令和６年６月６日

　朝から怠い。いつも通り４日目で副作用が出た。療養用に購入した椅子でうなだれていたら隣町で一人暮らしする娘が様子を見に来てくれた。

　遅い母の日と早めの父の日。かみさんと私にサングラスをプレゼントしてくれた。「最近運転中眩しくて」と言っていたのを覚えていてくれたのか。心の底から嬉しかった。怠さが一気に吹き飛んだ。「死ぬまで大切に使わせてもらうよ」と娘に感謝の気持ちを伝えた。

●令和６年６月２６日

（筑波大学附属病院）

　６月２０日頃漸く副作用が抜けて１週間、４回目の外来治療を迎えた。１か月のうち体調がいいのは１週間しかない。勤務先には迷惑のかけっ放しだ。というか私一人いなくても業務というのは回るものだ...

　今回も抗がん剤投与の前に３回目の脊髄注射を受ける。注射の準備をする看護師とのやり取り。

　私

　「髄注の針って凄く太いって聞いたんですけど」

　看護師

　「そうですね。私達から見ても痛そうです」

　「骨髄穿刺ほどではないけど結構太いです」

　「見ますか＾＾」

　私

　「ぇ、遠慮しときます」

　（最後の注射が終わった時見せてもらおうかな...）

　無事脊髄注射を終え抗がん剤投与の針を刺す時の看護師とのやり取り。

　看護師

　「ここはダメとか、ここがいいという場所ありますか？」

　私

　「ん～、痛くないところで」

　看護師

　「じゃぁ、ここいってみます＾＾」

　しょうもないやりとりをしながら無痛で針を刺す看護師。おもしろい看護師がいるものだ。夕方６時半終了。

●令和６年６月２８日

（筑波大学附属病院）

　ジーラスタ皮下注射を受ける。注射後駐車場へ移動中早くも目が回ってくる。これから約２週間副作用との格闘だ。そんな時娘から七夕飾りの写真がメールで送られてきた。

　毛根まで心配してくれる優しい娘だ。

●令和６年７月１６日

（筑波大学附属病院）

　５回目の外来治療だ。すっかり要領を掴んで受付から治療までスムーズだ。副作用は治療翌日から便秘、４、５日後から怠さと風邪の時の関節痛のような症状だ。手足の指の痺れは回を追うごとに範囲が広がってきている。今回は脊髄注射はなし。

　脱毛もだいぶ進んだ。黒い毛ばかり抜けなぜか白髪は残っている。たまたま写りだろうが悪さしてた頃の清原みたいに見える。毎回長時間の点滴は疲れる。夕方６時頃終了。

●令和６年７月１９日

（筑波大学附属病院）

　ジーラスタ皮下注射を受けに病院へ。この注射の日は採血はなし。朝一受付して注射のみで帰りとなる。午前中には余裕で家に帰れる。毎回付き添い運転手のかみさんに感謝だ。

●令和６年８月６日

（筑波大学附属病院）

　長かったような早かったような、６回目、予定では最後の抗がん剤治療を迎える。

　黒い毛がすっかり抜け遠目ではほぼスキンヘッドだ。

　しかし「今日が最後」と意気揚々と病院へ乗り込む。

　採血が混んでいようが、点滴が長時間だろうが、会計に時間がかかろうが今日は気にならないから不思議だ。

　点滴終了時、入院治療時お世話になった担当看護師から声掛けがあった。忙しい時は病棟から応援に来るらしい。とても明るくて可愛らしいお若い女性看護師だ。その後の経過などを報告した。治療の最終回にお礼を言えてよかった。

　本当は今回４回目の脊髄注射だったが、担当医師の都合とかで次回９月２日の診察時に延期となった。薬を注文し忘れたかな？とかみさんと冗談を言っていたが、今日で完了にしたかったのが本音だ。

●令和６年８月８日

（筑波大学附属病院）

　最後のジーラスタ皮下注射接種。副作用でも何でも来い！のノリだった。昨年１２月からのいろいろなことが頭の中を巡った。

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　８月６日、入院治療時にお世話になった看護師から「今後のことは先生から聞いてますか？」と尋ねられる。そういえば次回は９月２日診察と脊髄注射しか聞いていなかった。

　看護師曰く「今回の治療の確認でＰＥＴ検査や骨髄穿刺があるかも」とのこと。検査で問題があった場合追加で抗がん剤治療になったりすることもあるという。問題がなければ残っている片タマの放射線治療ということか。

　９月初旬には治療が完了するという思惑だったがどうも違ってきた。次回の診察と検査によってその後の行方が決まりそうだ...

ー 療養日記Ⅴへ続く

療養日記Ⅳ（令和６年６月３日～令和６年８月８日）