『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』(日本、2023年)

 

を観た。

八丈島へホエールウォッチングに赴くコナンご一行。

同じ時期、八丈島近郊にインターポールの重要施設が建設され、

黒の組織も絡む思惑に、灰原が巻き込まれていくのだが・・・。

 

GW風物詩となったコナン映画の2023年度作品。

この映画単体の興行収入はゆうに100億を超え、

コナン映画がそんじょそこらのアニメ映画とは格が違うことが名実ともに明らかになった記念碑的作品でもあるよね。

 

映画版は、本編の進行とは当てはまらないけれども、

魅力的なキャラクターをスピンオフ的に大規模に魅せてくれるよね。

 

今回は、灰原に焦点が当たっている。

 

ハイライトとしては、

▼蘭姉ちゃんのアクロバティックな強さが常軌を逸していて最高。

 

▼博士と灰原には、コナンご一行が考えるよりも強い絆があったみたい。アッパレ。

 

▼一応わたしもダイバーなのだが・・・小学校1年の2人・・・タンク背負わずに海底40m以上から易々と地上に浮上できたよね・・・え・・・大人はBCDとタンク背負ってるから、オクトパス(エアが不足した時など緊急時に誰かのために渡すバックアップ装置)をなんで渡さないかも不明・・・。

 

▼灰原は、致死率の高い薬を飲んで幼児化をした存在という類まれなる共通点を持っているコナン(新一)のことが明らかに好きだけど、蘭との三角関係へのアンサーがニクい。

自身の姉と、本来であれば年下である蘭を重ね、蘭は保護者のように灰原を守る、という一連の構図が抒情的だよね。

 

▼ただの小学校1年生の友達である、あゆみちゃんのことはいまだに「吉田さん」と呼ぶ灰原の他人との距離感が、作中後半までの蘭との関係の布石になっていて構成も最高。

 

 

 

 

灰原哀ちゃんって本当に人気のキャラクターだよなぁってあらためて感じる。