『黒い家』(日本、1999年)
を観た。
生命保険会社の北陸支社で勤務している若槻。
若槻は保険の査定を主務としており、不正受給の疑いのある夫婦と関わることになるのだが・・・。
貴志祐介の同名小説を森田芳光監督が映画化した作品。
ジャパニーズホラー作品の中で、
何度も話題に上がる宿題映画だったため鑑賞。
舞台は金沢近郊で、
石川県が舞台の作品ってそんなに多くないから、街並みやお祭りの様子も新鮮。
石川県金沢市が誇る芸能人、田中美里も出演されている。
んー。
エッジが効いたインパクトのある作品。
心霊現象やオカルトとは一線を画す
ヒトコワの話ではあるものの、サスペンスではなくホラーにジャンル分けされるのも納得。
ワイルドで男性的な印象の内野さんがびくびくしていて、
小柄な大竹しのぶにしてやられるのも、演技力の賜物だなぁ・・・。
女性のサイコキラー犯は頭脳犯で心理戦を得意とするケースは数多あれど、
小柄な中年女性が真正面からフィジカルで襲い掛かってくるのはともすればコントになりそうなのに、
めちゃくちゃ恐ろしい。
いや~、でも内野さんビビりすぎですやん、と思ったりはしたな。
エロティックなシーンがこれまど滑稽に見える映画も他にないのでは?と思うくらい、
緊迫感のあるシーンの中に突如としてエロが侵入してきて、それがまたギョッとする。
大竹しのぶさん、バラエティでおっとりお喋りされている印象が強いけど、
すごい女優さんだなぁ・・・。