『プリティ・ウーマン』(アメリカ、1990年)

 

を観た。

街娼のヴィヴィアンは、ひょんなことからロサンゼルスに出張で訪れている

実業家と出会い、彼に一週間の契約を持ちかけられるのだが・・・。

 

いっぱしにそれなりに映画が好きだと思っていながら、

初鑑賞。

 

んー。最ッ高のラブストーリー。

 

わたしは純愛やラブストーリーは特に愛する部類だけど、

超有名作品でもはや陳腐な感じもする今作は鑑賞をずっと避けてきた。

 

でも、本当に非の打ち所がない。

今のインティマシーコーディネートの感覚や、性的表現に対して慎重な昨今のムードからすると、

攻めてはいつつもそれはそれで良い。

彼女を買った、リチャード・ギアとプラトニックでいないのが良い。

親密そうだし、道具のように扱っていないのも良い。

 

街角に立つ女性・・・のヴィヴィアンは頭の回転も速いし努力家で、

そんな彼女の味方に一流ホテルの面々も次第に魅了されていくのも素敵。

 

それでいて、今の境遇からはこれ以上ないと思えるような王子様の打診があっても、

自分へのプライドがちゃんとあって、お金も何もなくとも自分を取り戻して行動する・・・

というヴィヴィアンの姿は最高。

それでいてそれでいて、ちゃんと王子様も迎えにきてくれるし、

現代でこの作品以上のおとぎ話があろうか。

 

噂にたがわない作品で、

世の中がすっかり変わった2023年、

パートナーシップの在り方も30年前とは全然異なる時世に鑑賞しても心躍る作品。