『ジョン・ウィック:コンセクエンス』@T・ジョイPRINCE 2023.10.01

 

を観た。

ジョン・ウィックシリーズの4作目。

 

鑑賞してからかなり日が経ってしまった。

 

公開中の館もあるものの、

もうネタバレもいいでしょうという温度感なので、遠慮なく。

 

シリーズ4作目であり、

2作目から連続性抜群の、転がり続けるジョン・ウィックの人生のピリオドを打つ一作。

 

「復讐ストーリー」というコンセプトが決壊した二作目と地続きの、

これでもかというまでに、見どころのあるアクションシーンばかりをふんだんに取り入れた、

最終作にふさわしい作品。

 

大阪コンチネンタル 

 

日本の観客において、今回は日本のコンチネンタルホテルが舞台となるチャプターがあるので、

間違いなくここは見もの。

 

しかも、支配人は真田広之で、娘役は歌手のリナ・サワヤマ。

オリエンタルで物々しい雰囲気も、日本刀も弓も、冷蔵庫の中に収納されていた手裏剣も

SAKEを飲むYAKUZAもお相撲さんも、何もかもがエンタメ的に面白くて好み。

真田さんの声、めちゃくちゃ格好良い。

そして、リナ・サワヤマが好きだ。

 

ジョン・ウィックはろくにラーメンも食べられず、

ホテルに破滅を持ち込んだだけではあるものの、観たいシーンが観れたので満足。

 

座頭市のような盲目の剣士ケインがまた、クール。

 

 

アクションシーン 

 

ジョン・ウィックといえばの、

交通事故の概念も覆すような、不死身すぎる彼にしかできない超人的なタフさも最高。

 

明らかに異常な事態が巻き起こっているのに、最後の最後まで慌てない群衆たちも健在。

この異常な様子がリアリティがなくって、ゲームっぽくてじわじわ面白い。

 

ロータリーで車にはねられ続けるところも、

寺社仏閣の石段のような細くて長い階段での戦いも、常軌を逸していて最高。

現実離れしていればいるほど、観ているほうもアドレナリンが出る。

 

ラスト
 

 

まさかまさかで予想だにしないながらも、

でもここまでやりきった先には、愛に召されるしかないよね・・・という潔いラストがまた良い。

 

今作の敵は、若くて傲岸不遜だから二作目の敵にまんま被るし、

浅はかで少し物足りなくはあった。

 

墓石に刻まれていた言葉も良いなぁ。

そうそう、彼は一作目から最愛の妻ヘレンのことをずっと考えていた。

そして一番ずるい男は、老いぼれても生き残るのである。アーメン。

 

 

 

 

オリエンタルによりつつ、

インフレが止まらないシリーズに終止符を打つ作品としては、まったく文句なしだった。