『ゴーン・ガール』(アメリカ、2014年)
を観た。
結婚5周年の日に妻エイミーの失踪に気付いたニック。
エイミーは児童文学"完璧なエイミー"のモデルになった女性であり、
状況を知った警察はニックを犯人であるかのように疑い始めるのだが・・・。
デヴィット・フィンチャー監督作品。
観始めた当初からは思いがけないような展開に転がり続けるね。
うーん。
後味が良い作品ではないし、
「結婚」に対して幻滅しゲンナリしてしまうので、
結婚をひとつの目標として婚活に打ち込んでいる人にはおすすめできない。
うだつの上がらない夫とのコミュニケーションや浮気に悩まされているような、
結婚生活に辟易している女性なら、楽しめる内容なのかなぁ。
エイミーが思い通りの完全犯罪を成し遂げるので、
後味は悪くとも一種の痛快さはあるけど、
エイミーが成り行きまかせに思いついた計画で一人の人間を無残にも殺害してしまうところが
どうも受け入れられない。
エイミーが死を選んでいれば、お金を奪われなければ、彼も死なずに済んだよね。
ニックも観念してエイミーと共に生きることを決意してるけど、
自分を死刑にしようと企てたばかりか、今回の計画のために人を殺害している妻に
どうしてこれから先、ニックも殺害されないとタカをくくれるのか分からない。
また何か機嫌を損ねれば、妻はまた同じことをするだろうとなぜ思わないのかな。
今回に限った一過性の奇行ではなく、相手を破滅に追いやることに全身全霊をかける犯罪者特性は、
学生時代から続いているのに。
出産・育児は不仲の火種になり得るし、ここから先の未来のニックが無事に生きていけるとは思えない・・・。
この映画をカップルや夫婦で観たら、
その後の空気が大変だ。