『きのう何食べた?』 (日本、2021年)
を観た。
同棲しているケンジとシロさんの京都旅行からはじまる、ふたりの日常の数コマ。
原作の漫画『きのう何食べた?』は最新巻まで原作を読んでいるし、
ドラマ版もすべて観ている。
わたしのLGBTQ界隈の友人の中でも(別にそうじゃなくても)
この作品は10年以上ずっと注目株で、
わたしよりちょっと年上から40代以降のカルチャー好きはみんな折に触れてこの作品のことを話題に出すよね。
二人の京都旅だけでエピソードが終わるんじゃなくって、
ちゃんと他のエピソードも紡がれてるんだけど、
カヨコさんの娘の出産がこの時期か!?とか、
ケンジはそういや昔は黒髪だったな!とか、現地点から二人の昔を懐かしむような気持で作品を観た。
二人がお互いの病気を案ずるところとか、実家エピソードとか、
深夜ドラマ30分の枠で数話に渡って続けるにはシリアスなテーマが
2時間の映画ではコメディ要素とうまく配合されていて、
映画版でちょうどよい塩梅だった。
ところで、映画版から新キャストの田渕くん役がSixTONESの松村北斗なんだね、
彼の素のキャラクターと田渕くんがかけ離れてて、
チャレンジングな役だなぁって、SixTONESのファンとして思った。
原作では、田渕くんはこんなにグッドルッキングじゃない感じが持ち味な気がするけど。
松村北斗は声が魅力的すぎて、どんな役でもハッとしてしまう。
ケンジが見慣れた髪型になったけど、
最新巻を読んだあとすぐに観たから、
ケンジとシロさんにはこのあと、あーんなことやこーんなことが起きるんだよ、って未来人みたいに思ったりした。