『ナチュラル・ウーマン2010』(日本、2010年)
を観た。
大学のサークルでともに漫画書きとして鎬を削る陽子と花世。
二人の恋愛。
松浦理英子原作の映画化二作目。
松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』は
わたしにとって特別な作品で、筆舌に尽くしがたしなんだけれども!
まあそれは置いておいて、
映画化第二作の本作はなあ・・・出演者の脱ぎっぷりはいいけれど、
二次創作みたい。
うーん。
一作目からは2010年当時でも実に14年ぶりのリバイバル作品なわけだけれど、
緒川たまきさん主演の第一作を超えられないよなあ。
というか、まるきり別の作品みたい。オリジナル要素が強いもんね。
この作品の肝は、
別にレズビアンが題材ということなんか本質でもなんでもなくて、
華やかで人とは違う輝きを放つ花世に憧れているように見えている
主人公の陽子こそが才能にあふれる人物だという真相なんだよね。
芸術家の二人が惹かれあうのは必然で、
情熱的ではないように思える主人公の陽子も、他人にとっては羨望の眼差しで渇望されているという
持つ者の無防備さが、この作品の真骨頂なんだよ。
陽子を前にすれば、花世ですら持たざる者なんだよね。
嫉妬と性愛がないまぜになった、
二人の関係。
んー。
この映画化はね、見どころはあまりないかも。
汐見ゆかりさんは超絶美人で、神々しくもある。