『イーハトーボの劇列車』@新歌舞伎座 2019.03.30

 

を観た。

宮沢賢治の生涯、それも上京時にスポットをあてた伝記。

 

井上ひさし作・こまつ座公演の伝記ものといえば、

『頭痛肩こり樋口一葉』も観たなぁ。樋口一葉の生涯を描いた戯曲。

 

伝記ものなので、物語としての面白みとかエンタメ性みたいなものは低いけれど、

見応えはあった。

かなり前の席でまじまじと見ちゃった!

 

主演の宮沢賢治役は松田龍平で、

小顔でスタイルの良い長身のいい男だったね。イメージ通りの。

 

この公演を引っ張っていっているのは、山西惇さんで、

もうスンバらしくシャベリのセンスもあるし、引き込まれるような演技力の持ち主。

山西さんといえば『相棒』のイメージが強いけれど、本領発揮は舞台なんでしょうよ。

 

宮沢賢治と父親が信仰について論争するシーンも、アドリブか何かは分からないけれど、

上方の人間にしか持ちえない先鋭的で掴みのある台詞なんか、本当に良かった。

 

松田龍平は彼は彼で、人間相手の商売に向いてなさそうな賢治の人柄にあったキャストだったと思う。

とにかくめちゃくちゃいい男でしたよ。

 

岩手、イーハトーボにユートピアを作るもくろみ、それって実現できたのかしらん。

 

わたしは宮沢賢治の特別のファンじゃないけれど、

彼の生涯について興味を持ったよ。