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ハッシュ! [DVD]
2,111円
Amazon |
『ハッシュ!』(日本、2001年)
を観た。
ゲイのカップルと、子供がほしい独身女性。
彼らはひょんなことから出会い、親交を深めていくのだが・・・。
見応えのある映画。
単なる友人というだけでは、カップルである二人の間に
ここまで丁度いいバランスで入り込むことなんて、できなかったんだろうな。
この3人の共謀関係こそが、家族だよ。
新しいタイプの家族の形を標榜している3人の話。
江國香織さんの「きらきらひかる」みたいに、二人のを混ぜてみんなの子どもにしよう!というのではなくて、
一人っ子じゃかわいそうだから、一人目は勝裕、二人目は直也と計画しているところで幕が閉じるのが良い。
父親候補とその恋人が、父親候補その1とその2になって、なんとなく二度おいしい。
3人の、自分で家族を選んで作っていくというスタイルに反対する
勝裕の兄嫁役の秋野暢子のドスの効いた関西弁がおそろしく権威的な響きをもつ。
こんな口調でまくしたてられたら、びびっちゃうよね。
わたしゃあ関西人で、大阪のど真ん中で営業をずっとしているけれど、今時ここまでバッチバチの関西弁の人はそう多くない。
親族に加わってほしくないと3人の関係に反対するけれど、
旦那が死んでしまってはその弟ともアッサリ他人になるというあっけない縁の切れ方が物悲しくも現実的で、
失意の勝裕を包み込む直也と朝子の愛情に胸を締め付けられる。
朝子は引っ越すけれど、
勝裕と直也の部屋に同居しないところが良い。
3人が恋人関係になったわけではないから、生活は別ってのが素敵。
冗談なのか本気なのか分からない、スポイト作戦がうまくいくといいな!
彼女と映画を観ていたら、
二丁目のお店で知人に朝子が絡まれるシーンをみて、
「やかましいだけで面白くもなんともないお友達やなぁ」と評したのがツボ。