夏目漱石原作をもとに10人の監督が
それぞれの解釈でもってショートフィルムにまとめたオムニバス映画。




ネタバレ必至























総評
とにかく出演陣が豪華。
それだけでも観る価値はあるね。
監督もまた豪華だし。
演技うんぬんというより一作品およそ十分なので
インパクト重視のキャスティングと演出が多い

プロローグの戸田恵理香がどんなに着物を着てソレっぽくしてても
今時の女の子にしか見えなくて興ざめだったな


ここからは各作品毎に。
ちなみに原作未読なので、純粋に映画としての感想を。





第一夜

あ、これ好きだな
ツィゴイネルワイゼンがあざといくらいで素敵。
小泉今日子もキレイだし。
シュールすぎず、わかりやすいこともなく
つかみはOK


第二夜

つまらん。
どうしようもなく。
なんのヒネリもなく冒頭でオチ読めるし。


第三夜

なるほどね、ホラーテイストですか。
それにしても香椎由宇は大人っぽいというか老けてるというか。
細君がサマになりすぎてやいないかい?
どっかで見聞きしたような話だな


第四夜

山本耕史!あら!すきな俳優さんだわ!!
一番映画っぽくてまとまってるなあ
「世にも奇妙な物語」に出できそう
山本耕史の魅力で映画が保ってるな、イイ男だ
きっちりすとんとオチてるね


第五夜
市川実日子ちゃ~ん!これまただいすきな女優さん
に、大倉孝二。
いや~もう目のつけどころがシャープ!
化け物の造形が安っぽく見えてしまうところは軽くスルーしても
どどどどど、と化け物が追いかけてくるシーンのCGには
思わず吹き出しちまったじゃねぇか
これも罠か?
こういう題材扱うんなら孤独とカタルシスの要素がもっと欲しかった


第六夜
面白いっちゃあ、面白いんだけど
狙いすぎで胸焼けおこすわ
ザ・大人計画だな


第七夜

お疲れ様です
制作費と制作時間がずば抜けてそうだな
これまた一風変わったギミックが至る所にちりばめられていて圧巻
かと言って毒にも薬にもならず。
制作者の努力は伝わった。


第八夜

可もなく不可もない。
悪いわけではないしつまらないわけでもないんだけれど
一番印象が薄い作品。
さりげなく巨大なナマコのような物体がエグい
藤岡弘と山本浩司の使い方がいいね


第九夜
ピエール瀧に緒川たまきか!いいね!
だけど話が湿っぽい


第十夜

文句なしに面白い!
なんじゃこりゃあ!!
松山ケンイチは別段すきな俳優じゃないけれど
嫌味にならない程度の男前さがバランス良し。
えらい体張ってるな
本上さん超キレ~着物似合う~
と思いきや、えぇええぇ!!!!!
よくぞこんな汚れ仕事を引き受けてくれた!
安田大サーカスと板尾が良い味出してんなあ
まさかの石坂浩二のご出演もあり。
めちゃくちゃではちゃめちゃなんだけれど、嫌いじゃない
いや、むしろ大好きだ!