プラトン『パルメニデス』第2部を読む⑩

 

 

 

Ⅱ 前提 一について〈ある〉が肯定されるならば、 =「有としての一」を肯定  =「あるところの一」を肯定

  結論 一は~でもあるし、~でもある。

※Ⅱから結論部分が否定から肯定になりました

 

①´の否定 先ほどの結論は、「一」単独でも「有」によって分割して、「多」としてあるというものだった。

③の否定 次に、「部分」としての「一」は、限られたものであると言える。限られたものは、「末端をもつ」ものである。そして、部分であるため、全体によって取り囲まれているものでもある。

②の否定 一方、全体の方は、取り囲む者であり、限るものである。そして、「有としての一」は、「始め」「中」「終わり」をもつ(それらが欠けているものを全体と呼んだりしない)。また、中というのは、末端から等距離であることを表す。

④の否定 ここから、「有としての一」は「かたち」を分有すると言える。

①の否定 「有としての一(全体としての一)」は、一であって多、全体であって部分、有限であって、また無限の多である

⑤の否定 「一」は自分自身のうちにある(Ⅰ)とともに、他のもののうちにある(Ⅱ)。Ⅰについて、「部分」は「全体」のうちにある。部分それぞれが「一」であり、全体もまた「一」であるため、「一(自分)」は「一(自分自身)」のうちにあると言える。

 

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