測量船
三好達治の没後50年ということで、
「測量船」が青空文庫で公開されています。
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
さまざまな情景が浮かぶ詩です。
この想像に答えはありません。
だれかの解釈をただ待つだけではなく、
自分の想像を働かせて楽しむしかないでしょう。
間違うかもしれないという恐れから、
想像力を働かせない子が多いように思います。
無知ゆえの荒唐無稽と同じくらい多くみられるように思います。
私の想像は、
太郎焼亡・次郎焼亡・・・まだくすぶっている京のまちに、
季節外れの雪が降っている・・・という突飛なものです。
平山郁夫の絵画のようなイメージなのですが、
太郎焼亡・次郎焼亡という言葉を知ってから、
どうしても結びついて離れない想像です。
決して「頭で考えた」ものではないので、その心に任せるものです。
ここから先は、自分の物語が始まるのでしょう。
ちなみに写真は、正月に歩いた小学校の通学路です。
兵庫の三田あたりといい勝負かと思って対抗心を燃やしていましたが、
どこをどう見てもこちらの方は「ど田舎」だったようです。
ほんものの太郎や次郎が住んでいそうです。