今日は、愛知県公立高校入試の合格発表があった。
自動車の走行音や、受験生等のざわめきを聞きながら、志望校へ入校した。ついに合格発表だ。受験番号と、その合否が張り出された。私は自分の合否を確認した。結果がどうであれ、私の「東大進学」の思いは揺らぐものではない。
「東大進学」、それはかなり厚く高い壁だ。多くの人々の中には高くて厚い壁に直面したとき、それを乗り越えようとする者や、乗り越えやすい壁を探す者がいる。当然私の場合は前者の立場を取った。
「高校受験」は多くの人々が初めて経験する、人生の「選抜」だろう。それは「人生」というドラマの重要な一場面である。この場面が「喜劇」となった人もいれば、「悲劇」となった人がいる。この「人生」というドラマの重要な一角を担っているのが、私自身、言わば「人生」というドラマの主人公である。
このドラマが「不朽の名作」になるかどうかは、主人公の働きが重要な一角を占めるというのは紛れもない事実だ。この「不朽の名作」を形作るために、様々な努力をしなければならない。時には、挫折したり、苦難に襲われることもあろう。しかし、苦しみも過ぎてしまえば甘美だ。努力は苦いが、その実は甘いものである。
自分の合否を確認した私はさっさと退校しようとした。その際、1人の少女の泣きっ面にも遭遇した。辺りは静まり返っているのか、生徒達のざわめきを聞いた記憶がない。私は高校を後にした。
南の空高くで、火輪が鮮やかで、神秘的な光を放っていた。まるで、私たちの心を映し出すかのように・・・。